ローデ・シュワルツ、新しいオシロスコープR&S RTB 2を発表
ローデ・シュワルツが新しいオシロスコープ「R&S RTB 2」を発売しました。この製品は、エントリーレベルのオシロスコープ市場に新たな風を吹き込む存在として注目されています。R&S RTB 2は、以前のモデルR&S RTB2000の後継機として、多くのサポート機能を強化し、さらなる機能追加を行いました。これにより、さまざまな測定ニーズに対応できる製品となっています。
進化した機能
R&S RTB 2の最大の特長は、タッチスクリーン操作が可能で、10ビットの垂直分解能を有する初めてのエントリーレベルのオシロスコープであることです。従来、高性能オシロスコープにしか搭載されていなかった機能が、手頃な価格で実現されました。また、任意波形発生器が内蔵されており、ユーザーは回路の応答を容易にシミュレートできるようになっています。この新機能により、回路設計やテストのフローが大幅に改善されることが期待されています。
利便性の高さ
R&S RTB 2は、最大25 MHzの信号生成と50 Mbits/sのパターン速度を持ち、幅広いプロトコルに対応しています。さらに、I2C、SPI、UART、CAN/LINなどのプロトコルに事前定義されたパターンを用意しているため、複雑な波形も簡単に操作できます。これにより、学生やエンジニア、研究者にとって非常に使いやすい製品となりました。また、教育モードが搭載されていることで、授業中の使用も非常にスムーズです。
多機能性の追求
R&S RTB 2は、オシロスコープに加え、プロトコルアナライザやロジックアナライザ、波形発生器など、まさに「1台10役」の多機能な測定器です。このように高度に統合された機器は、特に限られたスペースで使用する必要がある学生や趣味のエンジニアにとって魅力的な製品と言えるでしょう。特殊な機能を必要とする場合でも、R&S RTB 2は柔軟な使用が可能です。
拡張性と高い性能
R&S RTB 2は、最大160 Mptsセグメントメモリを備え、詳細なトラブルシューティングを可能にします。また、ソフトウェアオプションの見直しが行われており、オシロスコープ本来の機能をさらに豊かにしています。このような拡張性は、ユーザーの利用シーンをますます広げてくれることでしょう。
価格と入手方法
R&S RTB 2には2チャネルモデルと4チャネルモデルがあり、それぞれで異なる帯域幅(70MHz、100MHz、200MHz、300MHz)が選べます。価格は、最も基礎的なモデルである2チャネル70MHzのオシロスコープが1,690ユーロからの提供となる予定です。
ローデ・シュワルツは、2024年11月にミュンヘンで開催される展示会「electronica 2024」において、R&S RTB 2を公式に発表します。すでに購入は可能であり、詳しい情報は公式サイトで確認できます。
ローデ・シュワルツは90年以上にわたり、先端技術の開発を行い、測定技術の発展をリードしてきました。今後も、同社製品が業界を牽引することが期待されています。