九州工業大学とUR九州支社が手に手を取り、地域発展へ向けた新たな協力関係を構築

九州工業大学とUR都市機構九州支社、地域発展に向けた協定を締結

九州工業大学（以下「九工大」）と独立行政法人都市再生機構九州支社（以下「UR九州支社」）は、2023年2月21日に重大な包括協定を締結しました。この協定の目的は、地域の持続可能な発展を視野に入れ、品格と創造性を兼ね備えた人材の育成を図ることです。本協定のもと、両者は新たな連携プロジェクトを共同で進めることになります。

新しい計画と学生の参加

これまで九工大とUR九州支社は、2021年7月以降においてUR賃貸住宅をフィールドに、住戸リノベーションコンペなどのプロジェクトを通じて協力してきました。本協定の締結により、さらに新たなプロジェクトがスタートします。それは、九工大の大学院生命体工学研究科および工学研究院による家庭用サービスロボットの学術研究にUR九州支社が連携し、具体的な活動を展開することです。

この新プロジェクトでは、ロボットが家庭や地域社会でどのように共存できるかを模索し、地域住民との交流イベントも実施される予定です。実践的な教育を通じて、地域の活性化を図り、人材育成を進める取り組みが目指されています。

具体的な協定内容

包括協定の概要は以下のとおりです。

1. 目的
本協定は、九工大とUR九州支社が相互に連携し、地域の活性化や持続可能なまちづくりに関する検討や調査を行うことを目的にしています。これによって実践的な教育を推し進め、品格と創造性を有する人材を育成することが求められています。

2. 連携内容
- 地域の課題解消
- 地域活性化の推進
- 教育研究や文化・経済の振興
- 持続可能なまちづくりに関する活動

過去のプロジェクトの成果

2021年度からは、国立大学法人九州工業大学の大学院工学府で建築を学ぶ学生が、UR賃貸住宅をテーマにした実践教育を受けてきました。特に注目すべきは、2024年度の住戸リノベーションコンペです。北九州市小倉北区の到津南団地を対象にしたこのコンペでは、学生が提案したリノベーションプランの中から最優秀賞が選ばれ、実際にそのプランが現実化されることになりました。これにより、入居希望者向けの内覧会も開催される予定です。

新たな取り組みと未来への期待

今回の協定により、九工大の大学院生命体工学研究科に所属するロボット開発チーム「Hibikino-Musashi@Home」がUR九州支社と連携し、人が共に暮らす未来を築くためのプロジェクトが始まります。学生たちは、社会実装に向けてロボットの技術開発を進め、地域コミュニティに新たな価値を生み出すことを目指しています。このような先進的な取り組みが、持続可能なまちづくりや人材育成に大きく寄与することが期待されています。

九州工業大学とUR九州支社のパートナーシップは、地域社会の活性化や次世代の人材を育成する新たな試みとして注目されており、今後の展開に期待が寄せられています。両者が手を組むことによって、地域の未来がどのように発展していくのか、引き続き見守っていきたいと思います。