東大発のAIスタートアップEQUESがGENIACに採択
東大松尾研から誕生した株式会社EQUESは、経済産業省およびNEDOが提供する「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」プロジェクトに選ばれたことを発表しました。このプロジェクトは、日本国内における生成AI基盤モデルの強化を目的としており、EQUESは製薬業務に特化した大規模言語モデル(LLM)の開発に乗り出します。
製薬業界に特化したLLMの必要性
製薬業界では、科学技術の進展と膨大なテキストデータをもとに、医薬品の製造や創薬開発が行われています。しかし、この業界には大量のデータ処理や文書業務が伴い、効率化の必要性が高まっています。現状では製薬領域に特化したLLMが存在しないため、EQUESではこのニーズを満たすため製薬特化のLLMを開発し、業務の迅速化と効率向上を実現することを目指しています。
Equesエンジニアの意気込み
EQUESのリードエンジニアである小野新之介氏は、次のように述べています。「この重要なプロジェクトに関与できることに大変興奮しています。製薬業務の効率化に特化したLLMの開発は世界に類を見ない取り組みですが、今までの技術と製薬会社との協力を生かし、社会実装を意識したモデル開発を進めていきます。」また、開発過程で得られた知識や評価データは積極的に公開し、国内のLLM開発に寄与する考えを示しています。
期待されるGENIACコミュニティの影響
EQUESの取締役CTO、助田一晟氏は「GENIACコミュニティの一員となることで、多くの価値を享受できると信じています。この環境を最大限活用し、製薬業界で実用可能なモデルの提供に向けた日々の努力を続けます」と語り、GENIACのサポートに感謝の意を示しました。
GENIACプロジェクトの概要
GENIACは、国内の生成AI開発を強化するために経済産業省やNEDOが協力して実施するプロジェクトです。このプログラムでは、生成AIの基盤モデル開発に必要な計算リソースの提供や、データ活用に関する実証調査の支援などが行われています。EQUESの提案が採択されることで、製薬業界に特化したLLMの開発が強力に推進されることが期待されています。
EQUESの未来と採用情報
株式会社EQUESは、最先端の機械学習技術を用いて社会の発展をサポートすることを企業理念として掲げています。若い起業家、特に東京大学の現役院生を中心に専門的なスキルを持つメンバーが集まっており、AIを活用したソリューション開発に取り組んでいます。さらに、現在もLLMの研究開発に携わる仲間を募集中で、興味のある方は公式ウェブサイトから応募が可能です。新たな技術を共に作り出す仲間として、ぜひEQUESに加わってください。
公式ウェブサイト: