新たな技術革新!量産化に特化した「GalWeld typeM」の魅力
近年、技術の進化に伴い、機能性樹脂を用いた部品開発が加速しています。この特殊樹脂は、高い強度や耐久性、耐熱性、さらには絶縁性など、多くの優れた特性を兼ね備えた材料です。その結果、金属部品からの置き換えが進み、特に省エネやコスト削減の観点から、樹脂の利用がさらに広がっています。
改良が加えられた樹脂部品の接合手法としては、これまでのようにねじ止めや接着剤の使用に代わり、レーザ溶着接合が注目されています。この技法は局所的な加熱で部品を接合するため、熱による影響が少なく、リサイクル性も高まります。また、振動による損傷が起きにくいことから、自動車や電機、さらには医療の分野においても、その導入が進んでいます。
その中で、株式会社広島が新たに発表した「GalWeld typeM」は、量産化に特化したレーザ溶着一体機です。これまでの「GalWeld typeS」を元に、量産現場でスムーズに生産できる機能を搭載したこの機種は、特に樹脂部品の接合加工において強度と気密性を保ちながら、効率的な生産を実現します。
GalWeld typeMの主な特長
- - 高品質なファイバーレーザー加工機を搭載:パナソニック インダストリー製のVL-W1A00を使用。
- - 省スペース設計:小型化が図られ、限られた作業スペースを有効活用できます。
- - 自動確認機能:ワーク在荷や位置ずれを画像判定で自動で確認。
- - 精密な加圧制御:サーボを採用し、最適な圧力を実現。
- - 全自動処理:ワークセット後は、溶着完了まで自動で行われます。
この機種の技術的な利点として、レーザーパワーや加圧力をセンサーで検知し、すべての工程で高い品質を維持します。これにより、ユーザーは一貫した品質の製品を量産することが可能になります。
仕様概要
- - 最大出力:100W
- - 加工サイズ:200mm×200mm
- - 推奨ワークサイズ:最大100㎜×100㎜×100㎜
- - レーザ波長:1,070nm
- - ビーム径:Φ0.7~2.0(可変)
- - 接触式変位センサ:2本装備
- - 加圧方式:エアーレスのサーボプレス
- - 消費電力:最大1.2kW
この新たな機器は、2023年1月25日から27日まで東京ビッグサイトで行われる「自動車部品&加工EXPO」にて初公開されます。自動車関連や電機、医療分野が注力する今、GalWeld typeMはこれらの業界に新たな可能性をもたらすでしょう。
お問合せは、株式会社広島の技術営業課までお気軽にどうぞ。未来の樹脂部品の加工において、「GalWeld typeM」があなたのビジネスに貢献することを願っています。