TSIグループの効率化を促進するデジタル請求書導入
TSIグループは、2011年の設立以来、ファッションブランド「ナノ・ユニバース」や「ナチュラル ビューティー ベーシック」など、多様なブランドを展開してきました。全国におよそ800店舗を抱えるこのグループは、経理業務の効率化を目的として、株式会社インフォマートの「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入しました。
TSIグループ導入背景
アパレル業界では、取引先の数が多岐にわたるため、取引数量は小ロットで多品種になることが一般的です。これにより、請求書の管理は非常に煩雑で、従来のプロセスでは、大量の請求書を紙ベースで処理せざるを得ませんでした。経理部門は、受取請求書を印刷し、内容を手書きで記入、承認を経てから経理システムにデータ入力を行っていました。
このプロセスは非常に時間がかかり、場合によっては締切に間に合わなくなることもありました。加えて、請求書の発行作業も月末締めで1日を要することが多かったため、効率を大幅に改善する必要性が高まっていました。
導入の決定とその経緯
ある取引先の銀行から紹介された「BtoBプラットフォーム 請求書」を一部で使用していたが、当初は効果的に活用できていませんでした。しかし、コロナ禍により紙ベースの承認作業が困難になったことが転機となり、全社的にこのプラットフォームを導入するプロジェクトが始まりました。これにより、全社的なデジタル化へと大きな一歩を踏み出しました。
デジタル化の実績と効果
1.
請求書のデジタル受取
TSIグループでは、同プラットフォームを通じて、3,000件以上あった請求書の半数以上をデジタル化しました。1,100社の取引先からの請求書「BP Storage for 請求書」を利用してAI-OCRにより読み込み、ペーパーレス化を進めています。
2.
作業の効率化
導入後、請求書の発行作業も大きく効率化されました。かつては月末締めで丸1日かけていた作業が、今では半日ほどで完了するように短縮されています。RPAによる自動化によって、エラーが出た場合の個別対応以外では確認作業も不要になり、業務のスピードが向上しました。
3.
出張先でも承認可能
承認を行う側も、出張先からでも簡単に操作できるため、経理業務がスムーズに進むようになりました。デジタル化により請求書の進捗がリアルタイムで確認できるため、業務の透明性が向上しました。
今後の展望
今後は、電帳法に準拠した運用を開始し、グループ全体での電子データの保管を進めていく計画です。これにより、バックオフィスの業務効率をさらに向上させ、収益構造の改革にもつなげていきたいと考えています。TSIグループは、デジタルによる革新を進めることで、業務改善を推し進めていく姿勢を示しています。
ぜひ、TSIグループの今後の動きにご注目ください。