自動車整備士の人材不足とその対策
日本の自動車整備業界は、少子高齢化や技術の高度化により、深刻な人材不足に直面しています。国土交通省の発表によれば、自動車整備業の有効求人倍率は4.55倍に達しており、この状況は多くの企業にとって頭の痛い問題となっています。特に、若年層の取り込みが難しく、整備士を目指す人材が減少している現状は、業界全体の成り立ちに影響を及ぼしています。
このような情勢の中、株式会社ネクステージ(代表取締役会長兼社長:広田靖治、本社:愛知県名古屋市中区)は、整備士不足への対策として、整備士養成校との連携を強化し、外国籍人材の採用と育成に力を入れています。
整備士養成校との連携強化
2021年に提携を開始した学校法人土岐学園では、在校生数が約60名から450名へと約7.5倍に増加しました。また、この養成校から当社へ就職した卒業生数も2021年比で約25倍に増加しており、これは整備士を目指す人材の育成基盤の拡大を示しています。
この取り組みによって、整備士不足が目立つ業界において、安定した人材を確保する土台が構築されつつあります。ネクステージでは、教育機関と連携した新たな養成システムを導入し、現場で必要とされる技術の習得を促進しています。
外国籍整備士の活躍
さらに、整備士不足解消のために、多様な国籍を持つ整備士の採用も進められています。現在、ネクステージでは12カ国出身の外国籍整備士が全国で活躍しており、その人数は過去5年間で約2.4倍に増加しています。外国籍整備士が全整備士の約30%を占める現在、その存在は業界にとって大きな資源となっています。
現場における多様性は技術継承や組織の活性化にも寄与しており、人材の質を高めることに繋がっています。
実際に入社した社員の声には「土岐学園で培った基礎があるからこそ、技術が求められる現場でも学びたいという意欲が湧いてくる」という意見があります。これにより、社員は現場で即戦力として貢献できるようになっています。
ネクステージの事業と今後の展開
ネクステージは、全国で中古車の販売・買取・整備を行う企業であり、車両の販売に加え、車検や点検、一般整備、故障修理などのアフターサービスも行っています。そのため、安定した整備サービスを提供するために、整備士の確保と育成は重要な経営課題とされています。
同社では、資格取得支援や技術研修、日本語教育を通じて、外国籍整備士が長期的にキャリアを築きやすい環境の整備を進めています。また、資格手当の増額や特別長期休暇の新設など、整備士の採用と定着を図る制度改正も行っています。
今後も自動車整備業界の人材不足は続くと予想されますが、ネクステージは整備士養成校との連携強化や外国籍人材の育成を継続し、多様性に富んだ職場環境を整えることで、不足する人材確保に努めてまいります。これにより、顧客に安心して提供できるサービスを絶えず行い、「みんなに愛されるクルマ屋さん」を目指して邁進します。