RPA導入で給与計算業務の効率化を実現したトランスコスモス社の取り組み
RPA活用による業務改革
株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジー(以下、トランスコスモス社)は、給与計算業務の自動化をプロジェクトとして推進し、手作業からの脱却を果たしました。横浜市を拠点に置く同社は、業務効率化の実現に向けて、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入しました。これにより、時間とリソースの大幅な削減が期待できるようになりました。
背景
今回の取り組みの発端は、あるクライアント企業における正社員の給与管理状況です。この企業では、給与関連業務にはシステムによる運用がほぼ実現されていたものの、一部の社員の給与支払いは表計算ソフトに依存し、人手による作業が行われていました。そのため、月末や月初といった繁忙期には他の業務との兼ね合いが難しく、多くの人手が給与計算に捉われ、大きなリソース不足が課題となっていました。
RPA導入の具体的なプロセス
トランスコスモス社は、こうした課題解決を目指し、RPAを導入することに決定しました。
ステップ1:OA環境のサーベイ
まずは、自動化を実現するための必要なツール選定を目的に、既存のOA環境やインフラ環境のサーベイを行いました。その結果、クライアント企業は既にRPA製品を使用可能な状態にあったため、彼らの実情に合った自動化システムの提案が進められました。
ステップ2:要件定義フェーズ
次に、ヒアリングを行い、450以上の操作手順を全て洗い出しました。自動化に必要な機能(ロボット数)を算出し、開発難易度や業務削減効果に基づいてシステム開発の優先順位を決めました。同時に、内製化を促進するための役割分担も明確化しました。
ステップ3-1:実装フェーズ
優先順位にしたがって、アプリケーションの実装を段階的に行い、全システムの完成を待たずとも業務の負担を軽減することが可能になりました。
ステップ3-2:内製化の促進
要件定義に基づき、難易度や優先度が低いものはクライアントに作業を依頼し、トランスコスモス社がそのサポートを行う形で内製化の推進を図りました。
業務自動化の効果
これらの施策により、業務の時間の80%以上の削減が見込まれています。これにより、クライアントの担当者は月末・月初に必要な業務以外にも時間を工面できるようになり、業務処理全体の期間短縮が実現しました。また、従来のツールを活用することで新たなツール購入のコストを抑え、結果的にコストの最適化にも寄与しました。
今後の展望
トランスコスモス社は、今後も積み重ねてきたノウハウを基に、生成AIの取り組みを進めてまいります。また、AIエージェントを用いた業務改善だけでなく、業務そのものを効率化する革新的な技術を企業に提供していく方針です。
会社概要
株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジーは、情報システムの開発や運用を行いながら、高度な技術力を持って、デジタルトランスフォーメーションパートナーとしての役割を果たします。今後も進化し続けるテクノロジーを活用し、さらなる業務の効率化を追求していく所存です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジー
- 住所
- 神奈川県横浜市西区北幸2-8-4横浜西口KNビル 8F
- 電話番号
-
045-313-5539