KPMGジャパン、データナレッジ形式知化エージェントを開始
KPMGジャパンは、新たに「データナレッジ形式知化・利活用エージェント」の提供を始めました。このサービスは、企業内の暗黙知を形式知に変換する従来のアプローチを基に、データマネジメントの領域に応用されています。これにより、企業はデータの所在やその意味、定義を整理し、業務の品質向上に繋がると期待されています。
背景と課題
生成AIやAIエージェントの導入が進む近年、多くの企業ではデータに関する情報が整理されておらず、その活用が極めて困難な状況にあります。例えば、売上や顧客情報など、重要なデータがどのシステムに保存されているのか、各データが業務上どのように意味を持つのかが明確でないため、一部の担当者の知見に依存するケースが多く見受けられます。これにより、企業はAI活用策の具体化に多くの時間を費やし、誤った解釈や不適切な分析が行われるリスクも問題視されています。
データナレッジ形式知化・利活用エージェントのアプローチ
KPMGジャパンは、このような問題に対応するため、暗黙知の形式知化の手法を基に、新しい「データナレッジ形式知化・利活用エージェント」を開発しました。このサービスでは、既存のデータや業務資料を基にして、データの利用文脈を整理します。また、実務の有識者との対話を行い、不足する情報を補完する仕組みが組み込まれています。このようにして、整理された知識はデータ探索や質問応答、集計、分析に使用され、属人化が改善されることが図られています。
主な特徴
1.
メタ情報の幅広い生成
AIは、データベースの定義や過去の分析結果を元に、データがどの業務で使われているのか、どのような条件で利用すべきかといった情報を抽出し、整理します。
2.
有識者との対話による補完
AIエージェントが実務における判断基準や例外条件などを特定し、有識者と会話をすることで、データの意味や利用条件、判断基準を明確にします。これにより、個々の経験に頼らない知識の再利用が可能になります。
3.
継続的な更新
データ分析AIは、利用者とのやり取りを通じて新たに明らかになった情報を継続的に反映し、AIの精度向上とデータ活用の属人化抑制を実現します。
適用事例
この新しいエージェントは、具体的なビジネスシーンでの活用も期待されています。例えば、経営や営業の指標を整理することで、迅速な施策判断を可能にしたり、金融・保険の情報管理を最適化することで、業務の効率性向上が図られています。また、製造やサプライチェーンにおいても、データの利用文脈整理によって現場改善が促進され、AIの力を活用した分析が進められています。
KPMGジャパンについて
KPMGジャパンは、世界的な会計・コンサルティングファームであるKPMGインターナショナルの日本におけるメンバーファームとして、監査、税務、アドバイザリーといったサービスを提供しています。KPMGの専門家がクライアント企業の経営課題に対して、高い専門性とグローバルなネットワークを活用し、効果的なソリューションを提供しています。今後、データナレッジ形式知化エージェントを通じて、企業のデータ活用がより一層健全なものとなることが期待されます。