新選択肢、EirGenix
2025-11-13 17:48:23

HER2陽性乳がん治療に新たな選択肢、EirGenixとSandozが提携

EirGenix Inc. は11月12日、国際的なバイオシミラーリーダーSandoz AGとの間で、HER2陽性乳がん用バイオシミラーEG1206Aの商業化に関するグローバル独占販売契約を結んだことを発表しました。この契約により、EirGenixは台湾を含む中国本土、韓国、モンゴルなど、除外地域以外で販売する権利を得ることになります。契約に基づき、彼らは最大1億5,200万米ドルの一時金とさまざまなマイルストーンを受け取ることができ、さらに販売実績に応じたインセンティブも期待されます。

EG1206Aは、ロシュ社のペルツズマブに相当するバイオシミラーであり、現在、米国FDAと欧州医薬品庁(EMA)からは臨床試験の短縮プログラム適用の承認を得ている段階です。この新たな契約は、EirGenixのバイオシミラー開発における重要なマイルストーンであり、Sandozとのパートナーシップを強化する意義も大きいとされています。

基礎研究に基づくトラスツズマブとペルツズマブの併用療法は、現在のHER2陽性乳がん患者において標準治療とされていますが、最近の研究では、EG1206Aと新しい治療法であるトラスツズマブ・デルクステカンの併用が新たな治療選択肢として注目されています。このような新たな技術によって、HER2陽性乳がん患者の治療選択肢がさらに増えることが期待されています。

また、EirGenixはすでにEG12014というトラスツズマブのバイオシミラーによる商業化契約も締結しており、EUでの承認を受け、現在は米国での承認プロセスが進められています。こういった多角的なアプローチによって、EirGenixは治療市場においての競争力を高めているのです。

一方、Sandozは手ごろな価格の医薬品の提供に特化し、世界中で治療を必要とする患者へのアクセス改善に取り組んでいます。2024年に同社の売上高は104億米ドルに達し、その技術とイノベーションに基づく製品ポートフォリオは多様であることが特徴です。歴史的に見ると、Sandozは1886年設立から長い歴史を持ち、バイオシミラーのパイオニアとしても注目を浴びています。

EirGenixは自社の技術力を活かして、今後さらに多くのバイオシミラーを市場に送り出す計画です。特に、HER2陽性乳がん治療に向けた抗体プログラムはすでに4件進行中であり、これもタイミングを外さず加速することが期待されています。

竹北に拠点を持つEirGenixは、商業生産ラインの拡張を進めており、その生産能力の向上が新たな契約の成功を後押ししています。国際的にも信頼されるパートナーとして、EirGenixは今後も成長していく姿が期待されています。これにより、バイオシミラー市場における存在感を確立し、HER2陽性乳がん患者の治療選択肢を一層広げることが可能になるでしょう。

会社情報

会社名
EirGenix, Inc.
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電話番号

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