新たな介護拠点
2023-09-14 16:53:04
インドネシアでの新たな介護人材育成拠点が開設されました
インドネシア国立パジャジャラン大学と連携して設立された新しい研修センター「OSセルナジャヤ」が、西ジャワ州・ガルットにオープンしました。このセンターは、日本の高齢化社会を支えるための介護人材をインドネシアから育成することを目的としています。日本語と介護技術に関する研修プログラムが提供され、約200名を収容できる校舎も完備されています。
この研修センターでは、ISO29993に基づいた高品質な日本語教育と介護技能トレーニングが行われます。特に特徴的なのは、インドネシア初の介護ライセンス資格認証機関として認可を受けた「Kaigo License Center」が運営されていることです。これにより、看護系学校を卒業していない方でも、必要な介護技能を身につけ、資格を取得することが可能となります。将来的には、日本での介護技能実習生としての就労が期待されています。
インドネシア国立パジャジャラン大学の施設・設備・資産管理部門のエドワード氏は、「OSセルナジャヤとの連携により、インドネシアの介護人材の質を国際基準に引き上げることができる」と期待を込めて述べています。また、同大学の看護学部学部長であるクスマン教授は、産学連携を通じて、産業のニーズに応じた人材育成が実現できることを喜んでいます。
さらに、インドネシア教育省との協力により、高卒者が日本で働きながらパジャジャラン大学の看護学部の通信教育を受講し、学士号を取得するプログラムの開発も予定されています。このプログラムは、若年層の失業問題を解決するための一助になることが期待されています。
ガルット県労働移住局のアフマド秘書官は、地域の失業問題に触れつつ、OSセルナジャヤとパジャジャラン大学の連携によって、若者たちが適切なキャリアを築くための支援ができることを強調しました。
OSセルナジャヤの代表取締役社長・宮島賢氏は、「これまでに築いたパジャジャラン大学との関係がさらに進化することを嬉しく思う」と述べ、両国の社会課題に寄与する事業を進めていく意欲を示しました。また、日本における外国人人材の流入のデータに基づき、インドネシア人の需要が急速に増加する見込みを発表しました。これにより、OSセルナジャヤは介護分野に留まらず、あらゆる産業分野の人材供給体制の強化に努めていく考えです。
この日、センターで学ぶ生徒たちにエールを送る場面もあり、研修を受けることで新たなキャリアが切り開けることへの期待と、サポート体制が整っていることを伝えました。今後もOSセルナジャヤは、産学官の連携を強化し、社会課題解決に向けた面での人材サービスの提供を継続していく意向です。
会社情報
- 会社名
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PT. OS SELNAJAYA INDONESIA
- 住所
- Menara Astra, 55th Floor, Jl. Jend. Sudirman Kav. 5-6, Jakarta, INDONESIA 10220
- 電話番号
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