ネットショッピングで情報収集はYouTubeが主流!インフルエンサーより一般ユーザーのレビューが信頼される時代
2024年、世界12カ国で実施されたオンライン消費者調査の結果から、日本のネットショッピング利用者の行動傾向が見えてきました。今回は、その調査結果から、ネットショッピングにおける情報収集方法やSNS利用の実態について詳しく解説します。
1. ネットショッピングの情報収集は、検索エンジンが依然として強い!
日本のネットショッピング利用者の7割が、商品やサービスの情報を調べる際にGoogleやYahooなどの検索エンジンを利用していることがわかりました。一方で、InstagramやTikTokなどのSNSを利用するとの回答は28%でした。
若い世代ほどソーシャルメディアの利用が多いことから、SNSでの商品検索は今後ますます増加すると予想されます。企業にとって、SNSでの情報提供やマーケティングの強化は、ますます重要になってくると言えるでしょう。
2. ネットショッピングの情報収集に最も使われるSNSは「YouTube」
では、オンライン消費者が最も利用するSNSは一体どこなのでしょうか?
調査によると、ネットショッピングの際に情報源としてSNSを利用すると答えた回答者に、過去12か月間に新しい商品やサービスを検索するために利用したSNSを聞いた結果、最も多かったのがYouTubeでした。実に67%の消費者が、YouTubeで商品やサービスの情報を得ていることが明らかになりました。
企業は、ターゲットとする消費者に届くような、魅力的なSNS動画マーケティングに力を入れることが重要です。
3. ネットショッピングでSNSを利用する目的は、「商品検索」がトップ!
ネットショッピングでSNSを利用する目的として、最も多かったのが「商品検索」で、68%の回答者が挙げています。セール情報や新ブランドの発見など、様々な目的でSNSを活用していることがわかります。
企業は、自社SNSで魅力的な情報提供を行うことや、SNSキャンペーンを効果的に活用することで、消費者の購買意欲を高めることができます。
4. インフルエンサーよりも一般ユーザーのレビューが信頼される傾向
近年、インフルエンサーマーケティングが盛んに行われていますが、消費者は本当にインフルエンサーのレビューを信頼しているのでしょうか?
調査結果によると、一般ユーザーが投稿するレビューや口コミの方が、インフルエンサーのものよりも信頼されているという結果が出ました。
これは、オンライン消費者にとって、より「リアル」な意見に価値があると認識されているからだと考えられます。
ただし、インフルエンサーのレビューにも一般ユーザーのレビューにも様々なものがあるので、すべてが等しく認識されるとは限りません。
5. オンライン消費者が許容するSNS広告やブランドとの関わり合いとは
調査では、SNS上の広告が多すぎると感じている人が82%いることが明らかになっています。しかし、SNS広告は依然として消費者と企業間の重要なコミュニケーション手段であることから、企業にとって消費者がどのような広告や配信を許容しているかを把握することが重要です。
調査結果によると、消費者は「自分が興味のある商品の広告」や「オファーやディスカウント情報の配信」には比較的寛容なようです。一方で、「自分が興味を示したことのない商品の広告」や「SNS上で企業とやり取りしたり、関わり合うことを好まない」という意見も多く見られました。
まとめ
今回の記事では、「2024年オンライン消費者実態調査」をもとに、日本の回答者に焦点を当て、ネットショッピングにおける情報収集やSNS上の消費者行動について解説しました。
企業からのSNS広告にネガティブな意見を持つ人が多い一方で、依然として効果的なチャネルであることも明らかになりました。企業はそれぞれのターゲット層に合わせたSNSコンテンツを把握し、戦略的に配信していくことが、顧客との長期的な関係構築につながると言えます。
企業は、消費者のリアルな声に耳を傾け、より効果的なマーケティング戦略を構築していく必要があります。