大阪・関西万博を控えた北欧パビリオンの最新情報
2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧5カ国が共同出展する「北欧パビリオン」のイベントが、このたび開催されました。本記事では、このイベントの内容や各国が発表したテーマについて詳しくお伝えします。
万博開幕3ヶ月前レセプション
今回のイベントでは、「万博開幕3ヶ月前レセプション」として、各国のナショナルデーのテーマ、さらにはルーフトップレストランの企画が発表されました。特に注目を集めたのは、万博期間中に予定されている特別イベント「Joint Nordic Event」です。これは、北欧5か国が共同で実施するもので、スタートアップ、ライフサイエンス、エネルギーといった分野に特化した内容が盛り込まれる予定です。
各国のナショナルデー
各国のナショナルデーは、それぞれの文化や未来へのビジョンを反映したテーマで構成されています。
- - デンマークは「Danish Day」を4月24日に開催し、企業向けのセミナーやワークショップを行います。
- - スウェーデンは5月14日に「スウェーデンと共に、不可能を可能に」をテーマに持続可能な取り組みを紹介。
- - アイスランドは5月29日に「世界でもっとも平和で平等な国からのインスピレーション」を掲げ、平和や平等に関する活動を展開します。
- - ノルウェーは6月2日に「再生可能エナジーと海の環境にやさしいビジネス」をテーマとしています。
- - フィンランドは6月12日に「ハピネス」をテーマに、その幸福度の秘密を紹介します。
ルーフトップレストランのコンセプト
北欧パビリオンのルーフトップレストランのイベントでは、企画責任者のソフィー・シェルストロムがナチュラルで魅力的なコンセプト「The Nordic Way」を発表しました。このレストランでは、北欧のシーフード、伝統的なミートボール、そしてカフェ体験を提供し、北欧5か国の味を一度に楽しむことができる特別な空間を演出します。
ノルウェーと日本のシーフードのつながり
ヨハン・クアルハイム氏が語ったように、ノルウェーと日本はシーフードの面で強力な関係を結んでおり、日本はノルウェーの重要なシーフード輸出国です。ノルウェーは世界でもっともサバを輸出する国であり、サーモン寿司を日本に初めて広めたのもノルウェーです。これにより、多くの日本人にノルウェーの魚を紹介する機会となっています。
スウェーデン大使の期待
駐日スウェーデン大使のヴィクトリア・リー氏は、北欧パビリオンの重要性を強調し、共通のプラットフォームを使用することで北欧5カ国の結束が一層強まることへの期待を寄せています。万博を通じて、日本とのさらなる関係強化を目指しています。
アイスランド大使の目標
また、駐日アイスランド大使のステファン・ホイクル・ヨハネソン氏は、2030年には北欧が最も統合され、持続可能な地域となることを目指していると述べ、万博での北欧の強みを世界に示すことが重要であると語りました。
北欧パビリオンは、人口2700万人、GDP1兆6000億米ドルを持つ北欧5カ国がその特色を活かし、「ノルディック・サークル」というテーマで、持続可能な未来を共に創ることを目的としています。2025年の大阪・関西万博を通じて、これらの文化や技術、未来のビジョンを世界に向けて発信していきます。観覧者の皆さまに新しい可能性を探る体験を提供し、万博でお会いできる日を心待ちにしています。