家庭で進化するカフェ文化
近年、家庭でのカフェ需要が増加していることが、さまざまな食品の売り上げに影響を与えています。特に、米とコーヒー類が好調な売上を記録しており、その背景にある消費者の行動を深掘りしていきます。
米の売上が急成長
株式会社True Dataの調査によると、2025年10月の売上データでは、食品スーパーマーケットおよびドラッグストアにおける「米」の売上が前年同月と比べて顕著に増加しました。「米」は、売上金額と個数がいずれも増え、特に売上金額が前年比43.6%の増加を記録し、成長率TOP20の中で堂々の1位に輝きました。特に注目すべきポイントは、食品スーパーマーケットでの平均売価が前年同月比で25.9%も上昇したことです。これは、新米の収穫時期と相まって、消費者の購買意欲が高まった証とも言えるでしょう。
さらに、ドラッグストアにおいても前年はランキング外だった「米」が再浮上し、多くの消費者に支持されるようになっています。
コーヒーの需要とカフェ文化
同じく、コーヒー類も好調な売上を見せています。食品スーパーマーケットでは「レギュラーコーヒー」の売上が前年比29.4%増、さらに「インスタントコーヒー」は27.3%の増加を記録しました。ドラッグストアに目を向けると、こちらでも「インスタントコーヒー」の売上が前年比34.4%の急増です。
背景には、カフェや持ち帰りコーヒーの価格上昇があります。これにより、自宅で淹れたコーヒーを楽しむ「うちカフェ」需要が特に高まっていると推測されています。お洒落なカフェでの一杯より、家庭で手軽に楽しむことができる点に魅力を感じる消費者が増えているようです。
チョコレートの相反する動向
一方で、チョコレートの売上は増加傾向にあるものの、個数は減少しているという興味深いデータもあります。食品スーパーマーケットにおいて、売上金額は前年比9.8%増加しましたが、売上個数は7.9%減少しました。これは、カカオ価格の高騰に伴う価格上昇が響いていると考えられます。消費者は価格に敏感になっており、買い控えが進んでいることが分かります。
データの背景
これらの売上データは、全国のドラッグストアと食品スーパーマーケットのPOSデータを基に、True Dataが集計したものです。2025年10月1日から31日までのデータをもとにしており、買い物指数が示す通り、消費者の購買行動は確実に変化しています。
まとめ
家庭で楽しむカフェ文化が根付き始めている中、米やコーヒー類の売上が増加しています。この流れは今後も続く可能性が高く、各企業はこの人気を逃さないような商品戦略を考える必要があるでしょう。逆に、チョコレートなど他の高価格商品においては、消費者の慎重な姿勢が今後の売上に影響を与えるかもしれません。これからの動向に注目です。