セゾンテクノロジー、新入社員の自己選択による配属制度の導入
株式会社セゾンテクノロジー(東京都港区、代表取締役 社長執行役員:葉山 誠)は、2024年4月入社の新入社員に対して、初めて自ら配属部門を選択できる制度を導入しました。この施策は、近年の新卒社員の早期離職や労働力不足に対応するための取り組みの一環です。
新卒社員にとっての「リアリティ ショック」
新卒社員の早期離職の要因として指摘されるのが、「リアリティ ショック」と呼ばれる現象です。これは、新入社員が入社前に描いていた理想像と、実際の業務や職場環境との間に生じるギャップによって生じます。このギャップにより、社員が職場に対して不安や不満を抱くことが多くなり、結果的に離職を招く危険性が高まります。
新入社員は4月から3か月の基本研修を受けた後、7月の1か月間にわたり営業本部内のすべての部門を体験します。この流れの中で、自らの希望に基づいて配属先を選ぶことで、入社後の働くイメージと実際の業務とのギャップを減らすことが期待されています。また、受け入れ側の部門も新入社員に対し、自部門の魅力を伝える努力をすることになっています。
この取り組みの結果、両者にとって充実した研修期間が形成され、主体的に配属に関与することで、お互いの信頼関係と理解が深まりました。
新入社員の声
新入社員からは、自己の意思が尊重される社風に対する喜びの声が聞かれています。入社前に不安を抱えていた新入社員たちは、自分たちの希望が反映されることで、職場への適応がスムーズになったと感じており、この制度の導入が自身のモチベーションにつながっているとのコメントが寄せられました。
受け入れ部門からの反応
一方で、選ばれなかった部門からは、自部門の業務をさらに磨く必要があるとの声が上がっています。この制度実施を機に、他部門との競争意識が高まり、よりよい業務環境の整備を目指して努力を続ける姿勢が見受けられます。新入社員の選択理由や希望に対する理解を深めることで、今後の採用活動にも良い影響を与えると考えられています。
今後の展望
セゾンテクノロジーは、この配属制度の成果を受けて、対象の部門を拡大し、全社的な取り組みとして進化させることを検討しています。これにより、より多くの新入社員が自身のキャリアを自分で選べる環境を整え、企業全体のモチベーションと生産性向上を図る狙いです。「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」というミッションのもと、セゾンテクノロジーは今後も新たな取り組みを推進していくことでしょう。
セゾンテクノロジーの企業概要
セゾンテクノロジーは、安全・安心を基盤にしたデータ連携製品やITサービスを提供している企業で、金融や流通業向けのシステム開発・運用を手がけています。2024年4月1日には、社名を「株式会社セゾン情報システムズ」から「株式会社セゾンテクノロジー」へと変更し、次世代の技術への取り組みを強化しています。
セゾンテクノロジー公式サイト
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