福井県坂井市の三国港市場で新鮮海鮮BBQとライブを楽しむ

福井県坂井市の三国港市場は、国内において特異な魅力を持つ魚市場として知られています。特に、珍しい「越前がに」や「ふくい甘エビ」といった地元の名産品が水揚げされており、連日行われる水産物の競りは夕方に開催されています。しかし、昨今の市場は競りだけにとどまらず、4年前のリニューアル以来、「三国港朝市」としてのイベントを通じて多彩な顔を見せています。

鮮魚マルシェと海鮮BBQの三本柱

そのメインのコンテンツは、新鮮な海産物や地場産野菜を取り扱ったマルシェ、購入した食材をその場で炭火焼きできるBBQ、さらには市場食堂が提供する「甘エビ汁」です。特に人気を集めているのが、甘エビの「詰め放題」イベントで、早朝から100人以上の行列ができるほどです。この90秒間の競争に挑む参加者たちは、新鮮な甘エビを詰め込み、楽しみながらその体験を味わいます。

このイベントは毎回約60kgの甘エビを用意しており、1時間であっという間に完売する人気ぶりです。参加者たちの笑顔や楽しそうなやり取りを見ていると、地域の人々がこのイベントを楽しみにしていることが伝わります。また、海鮮BBQコーナーでは九頭竜川の美しい風景を楽しみながらアウトドア感覚を満喫できます。

地元高校の吹奏楽部が活躍する朝市ライブ

さらに、この市場では三国高校の吹奏楽部による「朝市ライブ」の定期的な開催も、来場者を魅了しています。エネルギッシュでノリノリの演奏をする生徒たちは、演奏を通じて地域を活性化させることに意義を感じていると口を揃えます。特に、演奏の音色が市場内に響き渡る光景は、魚市場とは思えない不思議な空間を演出しています。

最近の演奏では、アニメソングやジャズ、昭和歌謡など、幅広いジャンルの音楽が披露されており、そのたびに観客たちの大きな拍手が送られています。このような取り組みは高校生たちにとっても貴重な経験であり、地域の人々との絆を深める一助となっています。

新しい市場の姿とその展望

坂井市は三国港市場を2022年に大規模リニューアルしました。新たな運営主体として一般社団法人が設立され、昔ながらの魚市場の姿から、観光振興を目的とした賑わい施設へと生まれ変わりました。市町民だけでなく、観光客からも訪問者が増え、北陸新幹線の延伸効果もあって、来場者数は年々増加しています。リニューアル初年度の記録を超え、年間2万5千人を目指すこともできるかもしれません。

今後、三国港市場がますます地域の人々や他地域からの訪問客を引きつけるスポットになることが期待されています。特に年内には、三国高校吹奏楽部のライブが数回予定されており、楽しみにしている方々にとっては見逃せない機会となっています。ぜひ、福井県坂井市の三国港市場で新鮮な海産物や楽しい音楽を堪能し、この地域の魅力に触れてみてはいかがでしょうか？

詳細や問い合わせは、三国港市場の公式ホームページをご覧ください。