COSの新たな展開
2026-06-02 11:05:23

臨床組織科学の新展開:Scheinのアプローチに基づくCOSの解説

臨床組織科学の新展開



臨床組織科学(Clinical Organizational Science, COS)の世界で、注目の論文が発表されました。この研究は、企業の複雑な組織内の「見えない相互作用構造」を観察し、介入するための新たな視点を提供するものです。著者であり、研究実践ファーム株式会社DroRの代表取締役である山中真琴氏が主導しており、その成果は国際的な学術誌『Frontiers in Psychology』のOrganizational Psychologyセクションにて公開されました。この論文では、「臨床」という概念が如何にCOSの中心をなしているかが考察されています。

COSにおける「Clinical」とは


COSの文脈における「Clinical」は、従来の臨床神経科学とは異なり、組織に対する持続的な関与を示します。これはEdgar H. Scheinのプロセス・コンサルテーションの影響を受けており、専門家が外部から診断するのではなく、組織の内部で関わりを持ちながら共に学び、問題を探求していく姿勢を重視します。現代の組織は、様々な内部や外部の要素が絡み合っており、その複雑さゆえに外部からの簡単な診断では適切な解決策は得られません。このため、COSでは組織の内側に入り込み、相互作用を観察し、そこから得た情報を基にして介入を行います。

Scheinのプロセス・コンサルテーションとの接続


論文では、Scheinのプロセス・コンサルテーションがCOSにどのように影響を与えたかが明示されています。Scheinが提唱したモデルでは、組織メンバーとの関係性を通じて相互作用を観察し、実践者はその中で問題解決を図ります。この考え方は、COSにおいても引き継がれており、「診断」や「処方」といった外部からの介入ではなく、実際に組織の一部として関与することで得られる洞察を重要視しています。

COSが提供する新たなフレームワーク


COSは、組織内の変革を「個人の行動変容」ではなく「組織アトラクターの遷移」として捉え、複雑系科学や神経科学を基盤にした理論と技術を活かしています。具体的には、Field Gradient Theory、Loop Conversion Design、Neural Base Designなどが中核技法として用いられています。また、個人の習慣化と組織レベルの変化をつなぐ「emergence bridge」という概念をご提唱しています。これによって、個々の行動が組織全体の相互作用構造にどのような影響を与えるかを理解することができるようになります。

COSの臨床的姿勢


COSの実践は、単なる外部からの診断に終わらず、組織内部に継続的に関与することに重きを置いています。これにより、様々な会議や日常的なやり取りの中で観察を通じて得られた情報をもとに、リアルタイムで必要な調整を行うことができます。このアプローチは、山中氏が担う組織実践と社会実装の役割とも強く関連しています。

COSの意義と今後の展望


COSの考え方は、企業が直面している問題に対する新しいアプローチを提供し、理論と実践の架け橋としての役割を果たすことを目指しています。今後はさらにこのフレームワークを発展させ、既存の組織理論との統合や新たな検証の機会を模索していくことでしょう。この論文の発表は、COSが新たな地平を開くための一歩となることを期待しています。

次回のリリースでは、COSにおける習慣形成の原理についても触れ、このテーマをさらに深掘りする予定です。


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会社情報

会社名
株式会社DroR
住所
東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F
電話番号

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