『ONIDAIMYO』出版
2025-06-03 16:22:32

京都アートの過去と未来を紐解く『ONIDAIMYO The Echoes of KYOTO』出版

京都アートの新たな展望を提示する『ONIDAIMYO The Echoes of KYOTO』



近年、アートの街として知られる京都のシーンに新たな風を巻き起こす一冊が刊行されました。それは、鬼頭健吾、大庭大介、名和晃平によるキュレーションユニット「鬼大名」が手掛けたアートブック『ONIDAIMYO The Echoes of KYOTO』です。この本は、京都のアートシーンをここ10年の視点から振り返るものであり、アートを通じて社会とのつながりや教育の重要性を考察しています。

「鬼大名」の歩みと役割



「鬼大名」は、京都芸術大学で共に教鞭を執る三名のアーティストからなるユニットで、2016年に「ホテル アンテルーム 京都」のリニューアルをアートディレクションすることをきっかけに活動が始まりました。この10年の間に、鬼大名は展覧会や商業施設のアートディレクションなど、非常に多岐にわたるプロジェクトに携わりました。彼らの活動は、アートを通じた社会貢献や若手アーティストの支援に貢献し、アートマーケットでの生き残りの道を学生たちに示しています。

アートブックの内容



本書には、12のプロジェクトを通じて約180名のアーティストの作品が紹介されています。これらのプロジェクトは、これまで鬼大名が関わった作家たちの系譜を示し、新しい創作に挑む若手作家たちへの道しるべともなっています。その活動は、アートの循環を活性化し、地域とアートのつながりを強めることを目指しています。

京都のアートシーンの変遷



近年、特に注目されるのは、京都の若手アーティストたちの急成長です。彼らは新卒ながらも早くからシーンで存在感を示し、注目を集めています。このような背景には、京都の地が育んできた独自のアート生態系が大きく影響しています。アートブックに収められたプロジェクトは、京都に根ざしながらも、アートが国内外へと広がる様子を反映しています。

楽しみと注目のプロジェクト



収録されているプロジェクトの中からは、「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」や「POLYPHONY」(上海)を始めとする多様なアート表現が紹介され、各プロジェクトが京都を拠点にしながら、広く開かれたものになっていることが理解できます。各プロジェクトが京都のアートシーンの魅力を余すところなく伝え、読者を新たな視点へと誘います。

インタビューセクション



また、本書では京都芸術大学の教授である椿昇氏や、同学の「ウルトラファクトリー」ディレクター、ヤノベケンジ氏のインタビューも特筆すべき内容です。両名は、京都芸術大学を中心としたアート教育改革の重要な人物として、これまでのアートシーンと未来を語ります。彼らの視点からは、鬼大名やSandwichの実践が京都のアートシーンにどのように新しい流れをもたらしているのかが浮き彫りになります。

書籍情報と購入方法



『ONIDAIMYO The Echoes of KYOTO』は、鬼頭健吾、大庭大介、名和晃平が著者となっており、インタビューには椿昇氏とヤノベケンジ氏も参加しています。本書はSandwich Inc.から発行され、2025年5月28日に初版がリリースされます。仕様はA4変形サイズで、400ページにわたる内容で、読みごたえがあります。定価は5,500円(税込)で、京都蔦屋書店での先行販売や予約受付も行っています。

この機会に、京都アートの深淵な世界に触れてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社SANDWICH
住所
京都府京都市伏見区向島藤ノ木町45-1
電話番号
075-468-8211

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