『惣十郎浮世始末』受賞のご紹介
2025-11-21 14:18:29

第19回舟橋聖一文学賞を受賞した『惣十郎浮世始末』の魅力に迫る!

『惣十郎浮世始末』の成功とその魅力



2024年6月、木内昇著の小説『惣十郎浮世始末』が第19回「舟橋聖一文学賞」を受賞しました。この受賞は文学界での重要な出来事であり、作品の背景や魅力について詳しく見ていきましょう。

決して忘れられない文学の影響


この賞の由来は、彦根市の名誉市民である故舟橋聖一氏に由来しています。作家としての彼の影響は大きく、彼の名前が冠されたこの賞は、文学的価値が高い作品に対し授与されます。『惣十郎浮世始末』は、江戸の懐かしい町並みとその時代の人々の苦悩を描いた作品であることから、この賞を受けるにふさわしいとされました。

作品のあらすじ


物語は、江戸後期の改革の真っ只中で展開します。舞台は浅草にある薬種問屋「興済堂」で、突如として火事が発生し、焼け跡から二体の骸が発見されます。これを見た主人公であり町奉行所の定町廻同心・服部惣十郎は、事件の背後に広がる不審な真実を追い求めます。彼は岡っ引きの完治や小者の佐吉と手を組み、一連の事件を解決するために奮闘します。

物語の中で惣十郎は、町医者の梨春とともに人々を助けるために翻訳書の作成にも取り組み、さまざまな困難に立ち向かいます。江戸という時代背景を盛り込み、個々の人生の喜びと悲しみを丁寧に描写しています。

作品の評価


本書は、その魅力的なストーリーにより、読売新聞や朝日新聞、NHKを始めとした多くのメディアに取り上げられました。また、時代小説のベスト10においても第1位を獲得するなど、読者からの支持も厚い作品です。続編の『惣十郎浮世始末巻之二』も現在連載中で、さらなる注目を集めています。

受賞の感謝


著者の木内昇さんは、受賞の際に「私にとって初めての捕物帳」とコメントし、特に挑戦的な作品だったことを明かしています。定型に捉われることなく、毎回新たな挑戦をすることを心掛けている彼にとって、この受賞は大きな励みとなったことでしょう。この作品に関わったすべての方々への感謝を述べ、読者とのつながりを大切に考えています。

書誌情報


  • - 書名: 『惣十郎浮世始末』
  • - 著者: 木内 昇
  • - 判型: 四六判
  • - 発売日: 2024年6月7日
  • - 定価: 2,585円(税込)
  • - ISBN: 978-4-12-005790-8

この作品は、戦や疫病が蔓延する時代、そして人々の命懸けの生き様を描いた作品です。今後の続編の展開にも大いに期待が寄せられています。興味がある方はぜひ手に取ってみてください。


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