株式会社後藤組が「DXセレクション2025」でグランプリを受賞
2023年、株式会社後藤組(本社:山形県米沢市、代表取締役:後藤茂之)が経済産業省主催の「DXセレクション2025」にて、最高賞であるグランプリを受賞しました。この栄誉は、同社が掲げる明確なDX戦略と、その実行による顕著な成果に対して与えられたものです。
受賞の背景
評価員からは「大変分かりやすいDX戦略であり、トップ・ミドル層の5年間の実践が着実な業績改善を支えている」と高く評価されています。特に、デジタルツールの導入やi-Constructionの適用など、大規模な変革が売上高の成長と人材育成の両面で寄与している点が強調されました。さらに、同社の活動は東北地区にとどまらず、日本全体の見本となることが期待されています。
受賞の評価ポイント
1.
「全員DX」: 現場社員を含めた企業全体がDXに参加している文化が評価されました。
2.
継続的な情報発信: 社長自身がDXへの取り組みを定期的に発信し、組織全体を鼓舞している点も重要視されています。
3.
具体的成果: 残業削減や生産性向上に結びついている結果が評価されました。
DXセレクションとは
「DXセレクション」は、中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の成功事例を選定し、それを模範として他の企業に広げることを目的とする取り組みです。2022年から開始され、優良事例の選定によって地域や業種内におけるDX推進が図られています。
DXセレクション公式サイト
後藤組のDX戦略
後藤組は2019年より本格的なDXに取り組み、「全員DX」の理念のもと、デジタル技術を活用した業務の効率化と生産性向上を進めています。具体的な施策としては:
- - クラウドシステムの導入: Google Workspaceやkintoneを用いて社内業務をデジタル化。
- - BIM/CIMやICT施工の導入: 建設プロセスを可視化し、精度を高めている。
- - 現場のペーパーレス化: チェックリストや安全書類をデジタル管理。
- - AI活用: 蓄積データの分析をつなげる仕組みを確立。
- - 社内IT人材の育成: DXスキルを持つ社員を増やすために社内認定資格制度を導入。
これらの取り組みにより、2024年には前年比で人時生産性が37%向上し、残業時間も12%削減されるなど、目に見える成果が上がっています。詳細は
こちらの資料をご覧ください。
今後の展望
後藤組はDX支援事業を強化し、地域社会への貢献を目指します。新規事業としてノーコードツールの導入支援や自社製アプリの提供、イベント開催などを計画中です。また、業務マニュアルやチェックリストのデジタル化を進め、「DX2.0」の新たなステージへの移行も目指しています。2025年2月には全社員向けに生成AIの勉強会を開催し、現在では各部門でその活用が進められています。
会社の紹介
株式会社後藤組は大正15年に創業した総合建設業で、山形県米沢市に本社を構えています。土木・建築のBtoB事業や、注文住宅・不動産売買仲介・リフォームのBtoC事業を展開し、東京都新宿区の支社ではRC造新築マンション施工に特化。2026年には創業100周年を迎えます。公式ウェブサイトは
こちらです。