武蔵野大学アントレプレナーシップ学部が栄誉を獲得
東京都西東京市に位置する武蔵野大学アントレプレナーシップ学部から、注目のニュースが届きました。アントレプレナーシップ学科の3年生、板本大輝さんと4年生、柴田駿さんが、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 2025」にて、「2025年度グッドデザイン・ニューホープ賞」に入選しました。これにより、彼らの取り組みが社会にどのような影響を与え、価値を提供しているのかが広く認知されることとなりました。
画期的なファンメッセージアプリ「UPSTAR」
今回の入選作品は、プロスポーツ選手の人生を応援するファンメッセージアプリ「UPSTAR」。このアプリは、板本さんが設立した株式会社Emerによって開発され、運営されています。UPSTARは単なる試合の結果や選手のパフォーマンスに焦点を当てるだけでなく、選手それぞれの努力や葛藤、挑戦のストーリーに光を当てることを目的としています。
アプリを通じて、選手は自分の想いを直接ファンに伝えることができるだけでなく、ファンもそのメッセージに共感し、応援を送りやすい仕組みが整っています。このアプローチは、選手とファンとの距離を縮め、調子が良い時だけでなく、苦しい時も支え合える関係を築くことを目指しています。
受賞に至るまでの背景とアントレプレナーシップ学部の役割
アントレプレナーシップ学部では、社会課題の解決や新たな価値創造に挑戦する次世代の起業家精神を育んでいます。板本さんは、受賞を受けて「スポーツ選手のキャリアは短く、その裏には数多くの挑戦と葛藤が存在する。UPSTARは、そんな過程に寄り添う場所として生まれた」とコメント。彼の思いは、多くの選手、ファン、サポーターからの支えによって実現したとしています。
柴田さんは、「選手たちの夢を追い続ける過程に大きな価値がある」と語り、UPSTARがその思いを具体化したことを嬉しく思っています。彼は、応援してくれる仲間たちへの感謝の気持ちを忘れず、今後も心が動く瞬間を表現し続ける意志を示しました。
評価される「UPSTAR」の可能性
審査委員からの評価では、UPSTARはトップのアスリートだけでなく、日々努力する人たち全員に光をあてる可能性があり、そのシステムの設計やSNSとの親和性も高く評価されています。特に、アプローチが多様な選手に発話の場を提供することで、ファンとのつながりややりがいを示す点が素晴らしいとされています。これは、日本のスポーツ界が長らく抱えていた選手の短い寿命という課題への解決策にも寄与する可能性があると期待されており、今後は音楽や演劇など、他のジャンルにも展開が望まれています。
「グッドデザイン・ニューホープ賞」の意義
グッドデザイン・ニューホープ賞は、新しい世代の創造的活動を支援することを目的としており、優れたデザインを選出し社会への影響を広める取り組みを行っています。このようなアワードに参加することで、学生や若手社会人がより良いデザインを追求する機会を持つことができ、デザイン人材の裾野を広げることにも貢献しています。このような活動は、未来のデザイン分野の発展にとっても重要な要素です。
株式会社Emerと武蔵野大学の展望
株式会社Emerは、島根県浜田市に拠点を置き、2022年4月に設立されました。次世代のアプリケーションを通じて、スポーツ選手とファンのつながりを深めることを目指しています。武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部は、今後もこのような革新的な取り組みを支援し、社会に貢献できる人材を養成することに注力しています。さらなる発展に期待が高まります。