関門プロジェクションマッピングの魅力
イベントの概要
2017年3月18日と19日の2日間、北九州市の門司港レトロ地区と下関市の唐戸で、日本初の試みとなる「関門プロジェクションマッピング」が同時開催されました。夜が訪れると、関門海峡の歴史が光と音に彩られ、海峡を照らす壮大なビジュアルが展開されます。
北九州市側の会場は、歴史的な雰囲気が漂う「旧門司税関」。大正時代の建物の壁面に映し出される映像は、古き良き時代を感じさせます。一方、下関市側では、近代的なオーシャンフロントの一部である「唐戸市場駐車場」が舞台となり、現代的な視覚体験を提供しました。これらの異なる場所での同時開催は、参加者に新たな感動をもたらします。
プロジェクトの制作背景
プロジェクションマッピングの制作は、日本国内の最高水準を誇るクリエイティブカンパニー「P.I.C.S.」が担当。これまでに東京駅や東京スカイツリーなどでの大規模な映像制作を手掛けてきた実績があります。また、演出や脚本には、東京オリンピック2020の招致PR映像などで知られる「KOO-KI」が携わり、映像と音楽のシンクロが巧妙に設計されています。
ストーリーと演出
関門プロジェクションマッピングのストーリーは、関門海峡の歴史を振り返ることから始まります。地域にゆかりのある歴史的な偉人たちの物語を織り交ぜながら、プロジェクトのテーマでもある「かんもんみらいエリア」がCGと光の演出で描かれていきます。参加者は、歴史を再体験しつつ、未来に向けた希望の光を感じることができるのです。
当日は、次の時間帯に分けて6回開催され、すべて観覧は無料でした。「18:30」、「19:00」、「19:30」、「20:00」、「20:30」、「21:00」と、様々なタイミングでプロジェクションを楽しむことができました。
関連イベントの展開
プロジェクションマッピングに関連して行われた「かんもんみらいプロジェクト・ブランディングコンテスト」では、新たな関門ブランドとなる商品やサービスのアイデアが募られました。プロダクツ部門、観光プロモーション部門、シビックプライド部門の3つの部門で、優秀賞を選出します。最終的には、審査を経て事業化を目指すプロジェクトも登場する予定です。
また、優秀候補作品の発表と最終審査は、「旧大連航路上屋」のイベントホールで行われ、参加者は新たなアイデアを生み出す過程を目の当たりにしました。各部門の優れた作品は、地域の活性化に大きく寄与することが期待されています。
結論
関門プロジェクションマッピングは、ただの観光イベントにとどまらず、地域の歴史や文化を再発見させる素晴らしい機会となりました。光と音の演出によって、過去と未来が共鳴する瞬間が生まれるこのイベントは、これからも関門地域の魅力を引き立てていくことでしょう。皆さんもぜひ、その目でその瞬間を体験してみてはいかがでしょうか。
詳細は
かんもんみらいプロジェクトをご覧ください。