森の未来を考える新しい教育ツール「moritomirai」が登場!
最近、全国森林組合連合会が発行する専門誌『森林組合』に、カードゲーム「moritomirai(モリトミライ)」が供され、全国の教育現場や企業での活用が進んでいます。このゲームは、森林と私たちの暮らしをテーマにしたもので、小学校高学年から成人まで幅広い年齢層を対象としています。
「moritomirai」とは?
「moritomirai」は、山梨日日新聞社と株式会社プロジェクトデザインが共同開発したカードゲームで、プレイヤーはそれぞれ異なる職業のカードを持ち、森と我々の生活がどのように交わるのかを模擬体験します。具体的には、山の持ち主や行政職員、猟師などの役割を演じながら、資源の保護や活用について考えることを促されます。2023年3月にリリースされて以来、各地で体験会が行われ、延べ6,600人以上がこのゲームを体験しています。これにより、ゲームを進行するための専任ファシリテーターも全国で70名を越えています。
ゲームを通じた教育効果
「moritomirai」の魅力は、単なるお遊びに留まらないところです。このゲームを通じて学べることは大きく分けて3つです。
1.
森の役割と生活との関わり
森がどのような役割を果たしているか、そしてそれが私たちの生活にどのように影響を与えているのかを理解することができます。日常生活の中での小さな行動が、最終的に森の保全につながることを実感できるのです。
2.
コミュニケーションや協働の重要性
プレイヤーは協力して森を守る方法を考えるため、意見の交流が不可欠です。仲間と一緒に挑戦することで、異なる立場から意見を取り入れる大切さを学びます。
3.
持続可能な森づくり
環境を守るためには、利用と保護の両立が必要であることも認識できます。森林資源を適切に利用することで、資源としての価値が高まることを理解し、経済的な観点でも持続可能なアプローチを模索できます。
実績と今後の展望
このゲームは、学校教育や企業内での研修にも活用されており、実際に多くの参加者から高評価を得ています。たとえば、企業研修では、理念の浸透や部門間のコミュニケーションの強化を狙った取り組みが行われ、さまざまな職種の人々が意見交換を行いました。
また、全国の小中学校でも活用が進んでおり、生徒たちはゲームを通じて森林問題への関心を高めています。2024年度には計50校での実施が計画されています。
最後に
「moritomirai」は単なるカードゲーム以上のものであり、未来の森林を持続可能にするための教育ツールです。今後もこのゲームを通じて、さらなる学びと理解を拡充していくことで、子どもから大人までが森林の大切さを実感できる社会を目指しています。ぜひ、登録されている体験会に参加して、「moritomirai」の魅力を体感してみてください。