南葛SCを応援する広告看板が消火栓に設置、地域防災にも貢献

南葛SC応援広告看板が設置される意義

8月25日、東京都内の江東区にある消火栓標識に、サッカー漫画『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一氏が代表を務めるサッカークラブ「南葛SC」を応援する広告看板が設置されました。この取り組みは、デザイン会社「株式会社マーズアタック」の協力によって実現し、地域防災とプロスポーツの応援を同時に進める画期的な試みとして注目を集めています。

消火栓標識の役割と課題

消火栓標識は、火災時に迅速に水を供給できるように、地下に設置された消火栓の位置を示す重要な標識です。日本全国には約70万カ所の消火栓があり、これらの設置と管理は主に民間企業によって行われています。しかし、東京都内では約80%の広告枠が未利用の状態にあり、認知度の低さが課題となっています。

本制度は、地域防災に関心を寄せる企業が広告を掲載しやすくするため、地域密着型のプロスポーツチームと連携することを目的として設立されました。

地域密着型プロスポーツチームとの連携

消火栓標識株式会社は、これまでにもJリーグのモンテディオ山形やプロ野球の楽天イーグルスなど、全国のスポーツチームと連携を進めており、2024年から本格的に「消火栓標識パートナーシップ制度」を開始します。この制度では、企業が地域のスポーツチームを応援しつつ、同時に防災活動にも貢献できるというメリットがあります。

看板広告がもたらすメリット

設置された広告看板には南葛SCのチーム名やロゴが描かれており、企業のスポンサーとしての意義が際立っています。この広告収入は消火栓標識の維持管理に使用されるだけでなく、一部はスポーツチームの運営資金としても活用されます。これによって、広告を出稿した企業にとっては、地域の防災に貢献しながらチームを支援することができます。

さらに、地域に支持されることで企業のPRにもつながり、地域の防災意識を高める効果も期待されています。これは地域全体にとってもwin-winな関係です。