日本橋母乳バンク開設5周年記念イベントの成功と寄付活動の重要性

日本橋母乳バンク5周年記念イベント

2025年9月4日、ピジョン株式会社と一般社団法人日本母乳バンク協会が共同で開催した「日本橋母乳バンク」の開設5周年記念チャリティイベントが盛況のうちに終了しました。このイベントには、多くの支援者が参加し、母乳バンクの重要性や今後の活動について語り合いました。

開設5周年を迎える意義

日本母乳バンク協会の代表理事である水野克己先生は、5周年を迎えるにあたり、「この日は奇跡の連続だった」と振り返り、関わってくださった全ての人々に感謝の意を表しました。水野先生は、母乳バンクの持続的な運営には、寄付などの支援が不可欠であると強調し、聴衆に継続的な支援の呼びかけを行いました。

実際の体験と期待の声

イベントでは、実際にドナーミルクを利用したことのあるママ、内西奈津美さんが登壇し、自身の体験を語りました。「ドナーミルクを通じて、多くの人に支えられていると感じた」と述べ、今後は「ドナーミルクが当たり前として認識される世の中を望む」との言葉に参加者は感動しました。

学生たちの啓発活動

福井南高校からは、探究学習の一環として母乳バンクの啓発活動を行っている生徒たちが参加しました。彼らは地域や学校内での活動の結果を報告し、家庭での重要性を強調しました。生徒たちは「当たり前の存在として認識されるように、引き続き啓発に取り組む」との意気込みを語りました。

ピジョン社長の挨拶と調査結果

ピジョンの代表取締役社長、矢野亮氏も登壇し、危機感を持って活動を続ける意義を語り、母乳バンクの存在意義を広めるためのさらなる支援を呼びかけました。また、子育て層への意識調査の結果も発表され、母乳バンクに対する認知度が5年間で49.5%から67%に上昇したことに触れました。特に、パパの認知度の向上が今後の課題として挙げらりました。

イベントのクライマックス

チャリティイベントのクライマックスでは、バイオリン奏者の岡部氏が心温まる生演奏を披露し、参加者の心をつかみました。この特別な瞬間は、多くの人々に母乳バンクの重要性を再確認させる機会となりました。

未来を見据えて

母乳バンクの今後の方針として、認知度を高め、安全性への理解を深めることが求められています。母乳バンクによる安全なドナーミルクの提供が、今後も内外での支援に支えられて進んでいくことを祈念しています。参加者一同が、さらなる啓発活動へ力を注ぐことを決意しました。母乳バンクの持つ力と可能性が、未来の子どもたちの健やかな成長を支えることに貢献できることを願っています。