HTBノンフィクション「生ききる」がPROGRESS賞を受賞。感動を呼ぶドキュメンタリーに迫る
HTBノンフィクション「生ききる」が奨励賞を受賞
2023年10月30日、HTB北海道テレビが制作したノンフィクション番組「生ききる~俳優と妻の夜想曲~」が、第31回PROGRESS賞で奨励賞を受賞しました。放送は今年2月2日で、これまで答えを見つけられなかった多くの視聴者に深い感動を与えました。
PROGRESS賞の意義と歴史
PROGRESS賞は、1995年に設立され、テレビ朝日系列の番組審議会委員によって選出される、優れた作品を表彰する賞です。この賞は、放送業界の質的向上と制作力の強化を目的としており、「進歩・向上・成長」をテーマにしています。HTBがこの名誉ある賞を受賞するのは、2012年の「先生、あのね…~詩集「サイロ」の50年~」以来、13年ぶりの快挙となります。
番組の中心人物、斎藤歩さんの物語
受賞対象となった「生ききる」は、俳優であり脚本家でもある斎藤歩さんが主人公です。彼は、治療しなければ余命半年と告げられ、がんに苦しみながらも、新たな芝居を作るため奮闘する姿が描かれています。この番組は、彼の肉体的・精神的な闘いだけでなく、支える妻との夫婦の葛藤もリアルに描かれ、視聴者に深い示唆を与えました。
表彰式でのコメント
表彰式で、沼田博光ディレクターは「このような栄えある賞をいただきありがとうございます」と感謝の意を述べました。また、観覧者から寄せられた評価として、「重層的な構成である」「自分ががんになった時、どう考えればよいかヒントをもらった」といった感想が挙げられ、大変嬉しく感じていることを語りました。
評価の理由
審査員からは、演劇の表現が重層的にテーマを示し、斎藤さんの生きる意志が映像から伝わる高いクオリティが評価されました。「もし自分ががんになったら、どう考えるだろうか」と問いかける内容が、視聴者の心に響いたようです。さらに、「芝居の描写が印象的で、俳優の人生を観ることができた」との意見もあり、フィクションとノンフィクションの境界を越えた作品であることが称賛されました。
「生ききる」のメッセージ
その他、「生ききる」というテーマの重要性が、言葉少ないながらも深く伝わり、夫婦のやり取りには静かな感動が詰まっていました。映像、構成、取材のすべてにおいて、作品は高い完成度を持っています。視聴者にとって、このような制作は軽視されることがありません。結末が分かっている時間をどう生ききるか、という問いが、当事者だけでなく周りの人々にも考える機会を与えています。
今後も「生ききる」がどのように人々に影響を与え続けるのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
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北海道テレビ放送株式会社
- 住所
- 北海道札幌市中央区北1条西1丁目6番地
- 電話番号
-
011-233-6600