新型コロナウイルス治療薬の特許取得を発表したBMSの取り組み

新型コロナウイルス治療薬の特許取得を発表したBMSの取り組み



株式会社バイオミメティクスシンパシーズ(BMS)が、新型コロナウイルスの治療薬に関する特許を取得したことを発表しました。特許番号は特許第6906127号で、登録日は2021年7月1日です。この特許は、新型コロナウイルス感染症の治療と予防に寄与する可能性のある組成物に関するものです。

新型コロナウイルスの影響



新型コロナウイルス感染症は、2019年末に中国・武漢で初めて確認され、その後、全世界にパンデミックをもたらしました。経済や社会生活に多大な影響を及ぼし、各国でワクチンや治療薬の開発が急務とされてきました。最近ではワクチン接種が進む一方、変異株の出現などにより、依然として感染の波が続いています。

現在の治療薬開発状況



新型コロナウイルスに対する治療薬候補は様々ですが、重症度に応じて適切な治療を行うことができる薬はまだ不十分と言えます。そのため、さらなる治療薬の開発が切望されています。現在、既存の医薬品の中から新型コロナウイルスに効果があるものを探る研究や、免疫系を強化する治療法、幹細胞治療などが進められています。

特許の特徴と新療法の可能性



BMSは、ACE2タンパク質の発現を抑制する化合物(AS1842856)を用い、新型コロナウイルスの細胞感染を効果的に防ぐことができると期待されています。この化合物は、ACE2だけでなく、TMPRSS2という別の受容体の発現も同時に抑える点が特長です。この二重のアプローチにより、高い薬効が見込まれます。

新型コロナウイルスは、スパイクタンパク質(Sタンパク質)を利用して細胞に侵入します。そのため、Sタンパク質とACE2の相互作用を抑える中和抗体の開発や、TMPRSS2を阻害する化合物の研究も活発に行われていますが、AS1842856はその両方を同時に抑制するため、特に興味深い候補として注目されています。

医薬品開発に向けた取り組み



BMSは、ロート製薬や大学と連携し、ACE2やTMPRSS2の発現を抑制する新たな医薬品の開発を進めています。市場に早期に医薬品を流通させるため、さらなるパートナー企業の探索も行っています。

バイオミメティクスシンパシーズとは



BMSは、幹細胞を活用した再生医療の先駆者として、70件以上の特許を所持しています。現在は、幹細胞を元にした医薬品や化粧品の開発に力を入れています。再生医療とデジタル技術を融合させることで、持続可能な社会の実現を目指しています。バイオミメティクスシンパシーズは今後も、新型コロナウイルスをはじめとした様々な疾患に対する革新的な治療法を提供し、医療の発展に寄与していくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社バイオミメティクスシンパシーズ
住所
東京都江東区青海2-4-32タイム24ビル19階
電話番号
03-5500-6330

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