五感で学ぶジビエの魅力
2025年10月5日、オ大阪にある一文字厨器株式会社の「堺一文字光秀」では、特別な体験型ワークショップが開催されます。このイベントのテーマは「ジビエ×切れ味」。鹿肉の捕獲から加工、販売を手掛けるタバジビエの代表、保坂幸徳氏をゲストに迎え、参加者はジビエと包丁の関係について学びます。
ワークショップの魅力
このワークショップでは、実際に堺一文字光秀の高品質な包丁を使用し、鹿肉の簡易解体デモが行われます。参加者は、慎重に切られる鹿肉の様子を目の前で見ることができ、包丁の持つ切れ味の重要性を実感することができます。また、実際にロースト鹿をいくつかの包丁で切り比べる体験もあり、料理人の技術や器具の特性によって変化する食感や断面の美しさを味わうことができるのです。
食文化と自然について
ジビエ料理は、食文化としてだけでなく、自然界との共生を考える視点でも重要です。現在、国内外でさまざまな社会的課題が取り上げられていますが、特に持続可能な食文化を築くためには、地域に根付いた食材の活用が欠かせません。ジビエは、その希少性や個性から、料理の幅を広げる存在とされています。このワークショップでは、そうした背景についても考え、参加者がジビエの未来に思いを寄せるきっかけが提供されます。
参加者の声と体験
参加を希望する方は、堺一文字光秀のウェブサイトから申し込むことができます。参加費は、会員が7,000円、非会員が8,000円(税込)で、定員はたったの10名です。限られた人数ではありますが、それだけに手厚い体験が保証されることでしょう。
ワークショップの最後には、タバジビエ自慢の鹿肉バーガーを試食することができます。鹿肉の新たな可能性を味わいながら、参加者同士や講師との交流が生まれることで、食を通じたコミュニケーションが促進されるのです。
ICHITOIとは
堺一文字光秀の2Fに位置する「ICHITOI」は、2024年10月にオープンした文化をつなぐ場所です。ここでは、和包丁がどのように作られるのか、42の工程を経て職人の手から生まれる品質と切れ味を体感することができます。今日の社会では、安価な製品が溢れており、包丁もその一つ。多くの家庭が切れ味が落ちると、砥石を使わずに新しい物に替えてしまうというデータが示す通り、効率重視の傾向が強まっています。
しかし、ICHITOIではこれに逆行し、一つ一つの道具の背後にある職人技や伝統に価値を見出しています。少々面倒に感じるかもしれませんが、その中には”こだわり”が詰まっているのです。これからのイベントを通じて、そうした情熱や思いに触れる機会を提供できればと願っています。
この特別なワークショップは、料理や食文化に興味がある方にとって、新しい発見や体験が得られる貴重な機会です。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。