東京都が提唱する「はたちの献血」キャンペーン
毎年冬になると風邪やインフルエンザが流行し、献血者数が減る傾向があります。今年もその影響を受けて、特に10代や20代の若者を中心とした献血協力者が減少していると言います。そこで、東京都はJanuary・Februaryの期間に「はたち」を迎える若年層をターゲットとした献血キャンペーンを展開しています。
若者の献血への不安
最近の調査によると、10代・20代の中で献血を希望しつつも、不安を感じている人が多いという結果が出ました。実際、調査対象の300人の中で献血経験のある人はわずか22.7%で、逆に34.3%はこれから挑戦してみたいと考えていますが、「針を刺される痛み」や「不安感」がその足を引っ張っていることが明らかになりました。
蛙亭のイワクラさんと中野さんが登場
東京都では、このキャンペーンを盛り上げるために、人気のお笑いコンビ「蛙亭」のイワクラさんと中野さんが特別に登場しました。イワクラさんは、10年以上の献血歴を持つ献血好きとして、自らの経験を活かし、若者の不安を取り除くトークを展開しています。特に中野さんが「献血って本当に怖いのか?」と問いかける中で、イワクラさんが「実はそんなことはないんだよ」と、自身の体験をもとに自然体で答える姿が印象的です。
アフタートークの公開
さらに、キャンペーンに合わせて、1月10日からは蛙亭の二人による献血に対する熱い思いを語るアフタートークも公開される予定です。これにより、彼らの楽しい雰囲気を通じて、若者たちに献血の魅力を伝え、広げていく狙いがあります。また、収録後にはインタビューも行われ、その中で献血に対する思いや収録での出来事をより多くの人に届けようとしています。
現在の献血状況
このような取り組みが必要な理由は、現在の日本全体での献血者数が10年前と比較して、特に10代・20代において約30%も減少しているからです。今後、ますます高齢化が進む中で、安定的な血液の供給が求められることからも、若い世代の協力が重要です。特に、献血は69歳までの年齢制限があり、高齢者の血液提供者の増加が期待できない今、若者の参加が急務となっています。
献血を身近に感じられるように
東京都では、都内の常設献血ルームや献血バスで簡単に献血ができます。事前の予約が推奨されており、専用ウェブサービスやアプリを通じてスケジュールを立て、参加しやすくなっています。献血は単なる行為だけでなく、健康診断の一環としても捉えられ、自分自身の健康状態を知る良い機会にもなります。
今後ますます多様化していく社会において、献血活動にはさらなる理解と参加が待たれます。蛙亭の二人の影響で、少しでも多くの人が献血に参加し、いのちをつなぐボランティアとしての意識が広がることを期待しています。