帰れない場所への思い
2019-10-23 17:34:23
油絵で表現する帰れない場所への思い - 菅野静香個展Kanjiru(Art)開催
菅野静香の油絵で感じる帰れない場所への郷愁
2019年10月19日から11月4日まで、神戸のアートルームBIOMEにて、「Kanjiru(Art)」と題した菅野静香の油絵個展が開催されました。この展示会は、彼女が描く約10点の作品を通じて、観る人々に「Hiraeth(ヒライス)」と呼ばれる深い思いを伝えることを目的としていました。
菅野静香とは
菅野静香は、東京都に生まれたアーティストで、2010年に女子美術大学院を卒業後、毎年個展を開催するなど、精力的に活動をしています。これまでに数多くの受賞歴を持ち、特にシェル美術賞や損保ジャパン美術財団選抜奨励展での受賞が彼女の名を広めました。また、彼女の作品は韮崎大村美術館などのパブリックコレクションにも収蔵されています。
展示された作品
今回の展示会では、彼女が特に力を入れている「Hiraeth」というテーマに基づく作品が並びました。この言葉は、ウェールズ語で「帰れない場所への郷愁」を意味し、私たちが日々感じることのある切なさや懐かしさを表現しています。その感情を視覚化した作品たちは、まさに彼女が描く絵そのものであり、さらに深く理解できる要素が加わっています。
菅野は、絵を描くことで言葉にならない感情を探求し、それを視覚的に表現することを目的としています。彼女の作品は、油絵という手法を用いて、名状し難い感情を形にすることの試みであり、観覧者に対し、新たな視点や感情の共有を促します。
心に響く展示会
BIOMEでの個展は、ただ絵を観るだけでなく、菅野自身の成長と探求の過程をも感じる機会です。アートに対する専門的な知識がなくても、若い学生や子供たちも楽しむことができます。彼女の作品は、視覚だけでなく、心にも響くものであり、さまざまな年齢層の人々にも理解される魅力があります。
今回の個展は、菅野がこの時期に神戸を訪れ、彼女自身の思いを伝える貴重な機会でもありました。菅野静香のアートの中に込められた言葉にならない思いを、ぜひとも体感してください。彼女の芸術に触れることで、私たち自身もまた、言葉にできない感情の深層に触れることができるでしょう。
まとめ
神戸のBIOMEでの展示会は、大きな反響を呼びました。アートを通じて自らの内面を描き出す菅野静香が、どのように私たちに郷愁や哀切を伝えているのか、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思います。菅野の作品に隠されたメッセージを感じながら、時間を忘れてみるのも良いかもしれません。アートが私たちにもたらす思いに共感し、新たな発見を楽しむことができる貴重な展示会でした。
会社情報
- 会社名
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合同会社Grassland
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区中山手通4−16−14 BIOME(清山荘1F)
- 電話番号
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