株式会社東陽テクニカの新製品「CA-200」
2025年6月2日、株式会社東陽テクニカは新しいカラーアナライザー「CA-200」の販売を開始します。本製品は、LED光源を採用し、測定時のみの点滅で電力消費を抑える工夫がなされており、高精度な色彩および光沢の測定を実現しています。この技術により、従来の金属製の強力な光源を使用した製品と比較して、軽量で持ち運びやすいという特長を持っています。
1. 特徴と技術
「CA-200」は本体重量140グラムと非常に軽量で、コードレスで使用できるため、ハンディ使用が可能です。長時間の測定や広範囲・複数の対象を測る際にも、その利便性が光ります。
本製品の特筆すべき機能の一つは、積分球技術に基づく光の均一な照射です。光彩の判定は光強度や色温度特性による影響が大きく、様々な要因で測定が難しいという課題がありますが、「CA-200」はこの問題に立ち向かっています。積分球内部での光の乱反射によって、対象物に均一な光を照射することで、正確な光計測を実現しています。また、デジタル色センサーはRGB波長の強度を正確に計測し、色調の数値化を可能にします。
この技術により、LED光源からの光が直接サンプルに照射されることを防ぎ、均一な光を反射材を介して送ることで、さらに高精度な測定が可能になります。
2. 利用シーン
「CA-200」は、製品の色や光沢の管理、液体染色や塗装の管理、さらには塗膜や塗料の色調・光沢の経年変化の研究にも利用できます。補修時の色調・光沢管理や、金属熱加工製品の焼入れ均一性管理にも貢献するでしょう。
主な利用例
- - 製品の色管理
- - 塗装の色調管理
- - 経年変化の研究
- - 製品補修時の色調管理
- - 焼入れの均一性チェック
3. 仕様と価格
「CA-200」の主な仕様は次の通りです:
- 感度波長範囲:Red (590-720nm)、Green (480-600nm)、Blue (400-540nm)
- 最大波長感度:Red (λ=615 nm)、Green (λ=540 nm)、Blue (λ=465 nm)
- - 内部メモリー:2GB(計測結果の保存)
- - 充電方式:USB充電式コードレス。
- - 重量:140g
販売予定価格は458,000円(税抜き)で、業界内でも十分なコストパフォーマンスを持つ商品となっています。
4. 展示会情報
「CA-200」は、2025年5月に横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に展示されます。この展示会は最新の技術が集う場であり、多くの業界関係者にとって注目のイベントです。詳細は公式サイトを確認してください。
5. 株式会社東陽テクニカについて
東陽テクニカは、最先端技術のリーディングカンパニーとして、幅広い分野での計測ソリューションを提供し続けています。脱炭素、エネルギー、情報通信、自動運転技術など、様々な分野での技術革新を促進することで、安全で環境に優しい社会の実現に貢献しています。
公式ウェブサイト:
東陽テクニカ