新しい時代の幕開け:北海道石狩から東京大手町へ
石狩再エネデータセンター第1号は、このたびNTT東日本株式会社が支援するIOWNのAll-Photonics Network(APN)を北海道石狩から東京大手町まで導入することを決定しました。この革新的なネットワークは、通信の未来を切り開くプロジェクトとして期待されています。
APNとは?
APNは、高速大容量通信、低遅延、省電力を特徴とするネットワーク技術です。これにより、遠く離れた石狩と東京が、データセンターとしてまるで隣同士のように機能することが可能となります。
実際の導入は2026年8月に完了する見込みで、インフラが完成すれば、両地域の通信課題が解消される見通しです。これにより、企業や利用者にとってよりスムーズなデータ管理が期待されています。
AIニーズに応える専用区画
導入にあたり、石狩再エネデータセンター第1号では、AIの需要を受けて新たに1区画2.4MWのGPUサーバを収容する専用ルームが販売開始されます。水冷冷却システムを導入し、利用者の設備仕様に応じて柔軟に対応できる設計が施されています。
このGPU専用データホールは、今後首都圏や関西圏でも活動を展開し、水冷冷却システムを導入予定のデータセンター事業者やAI企業に対して、優れた環境を提供するための基盤を築いていきます。
石狩再エネデータセンターの概要
このデータセンターは、総務省の「令和3年度補正デジタルインフラ整備基金助成事業」のもとで、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の助成金を受けています。2026年4月の開業予定で、東急不動産株式会社、株式会社Flower Communications、アジリティー・アセット・アドバイザーズ株式会社の協力により建設が進められています。
基本仕様は延床面積11,093㎡、受電容量15MW、ラック数1140ラックと大規模なもので、地域のエネルギーを最大化する地産地消型のデータセンターを目指しています。
今後の展望
この新しいネットワークの導入によって、データセンター間の通信速度や効率が向上するとともに、AIに特化した充実した環境が提供されることで、地域経済の活性化が期待されています。また、国内外の企業が北海道に注目し、新たなビジネスチャンスが広がることでしょう。
2026年の完成を目指し、石狩再エネデータセンター第1号は新しいビジネスインフラの形成に貢献します。これにより、石狩と東京の距離は劇的に縮まり、日本全体のネットワークの質も向上することが期待されています。新たなテクノロジーがもたらす可能性を、私たち一人ひとりが感じることができる未来が待っています。