ジャズの熱気が溢れる「JAZZ-FUSION SUMMIT 2024」盛況の幕を閉じる
先日、TOKYO DOME CITY HALLで開催された「JAZZ-FUSION SUMMIT 2024」が大成功裡に終了しました。このイベントは、ジャズ・フュージョン界を代表するアーティストたちが集結し、音楽ファンの心をつかむ素晴らしいパフォーマンスを展開しました。今年のサミットは、2023年のブルーノート東京35周年の関連企画として、再び華やかに開催され、観客を魅了しました。
音楽の饗宴、華やかなオープニング
オープニングを飾ったのは、THE JAZZ AVENGERSです。ドラマーの川口千里を中心に結成されたこの8人組は、最新アルバム『8 STEPS』に収録された楽曲「Exploration」や「As You Like」で場内を盛り上げました。広々としたステージを使い、観客とのコール&レスポンスを楽しむなど、パフォーマンスは一体感に溢れていました。
続いて、川口が一人残り、神保彰や坂東慧が加わる豪華なドラム&パーカッションアンサンブルが披露され、観客はその卓越した技術に釘付けです。故・菅沼孝三の教えを受けた坂東と川口の競演は見どころ満載。特に、「スペイン」の演奏では、打楽器の魅力が存分に伝わりました。
再会の喜び、かつしかトリオのパフォーマンス
その後、かつしかトリオが登場し、向谷実と櫻井哲夫が共に新たな楽曲に挑戦しました。カシオペア時代からの馴染み深い顔ぶれが再会し、まるで時が戻ったかのような感覚を観客に与えてくれました。「Bright Life」や「M.R.I_ミライ」といった楽曲をじっくりと届けられ、楽器やパフォーマンスが一体となった感動的な40分間となりました。
T-SQUAREの圧巻のステージ
続いてステージに立ったのはT-SQUARE。彼らの演奏は、まさに観客を釘付けにし、「DANS SA CHAMBRE」や新アルバムの「Maverick Moon」など、定評ある楽曲が次々と披露されました。元メンバーの本田雅人も参加し、伊東たけしとの共演が聴く者を魅了しました。
スペシャルなコラボレーション
インターミッションを挟んで、cobaがアコーディオンソロ「Campana」を演奏し、その後フラメンコ・ギター奏者沖仁との共演も行われました。彼らのセッションは、言葉では表せないほどの美しさを提供しました。特に、アストル・ピアソラの「リベルタンゴ」は、圧巻のパフォーマンスでした。
エリック・ミヤシロの指揮で締めくくり
そして、トリを務めたのはブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラでした。このオーケストラの音楽監督エリック・ミヤシロも参加し、豪華な演奏が繰り広げられました。最前線の楽曲がオーケストラ化された瞬間は、オーディエンス全員に感銘を与えるものでした。
期待される次回開催
最後は、各ユニットとのスペシャルセッションが行われ、約4時間半にわたってジャズ・フュージョンの素晴らしさを堪能できる充実の内容でした。エリックは「See you next year!」と言い残し、来年の開催への期待を煽りました。「JAZZ-FUSION SUMMIT」が今後の夏の風物詩として定着することを願うばかりです。
「JAZZ-FUSION SUMMIT 2024」は、多彩なアーティストたちの卓越したパフォーマンスが集結した特別なイベントでした。次回の開催が今から楽しみです。