マネックス証券がOracle Cloudへのデータベース移行を開始—新たな証券基幹システムの進化

マネックス証券がOracle Cloudへのデータベース移行を開始



2026年1月20日、東京において、日本オラクル株式会社とマネックス証券株式会社は、オンライン証券取引プラットフォームの重要な一部である証券基幹システムのデータベースを「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上の「Oracle Exadata Database Service」へ移行するプロジェクトを開始したことを発表しました。この移行により、新たな本番環境の稼働が2025年4月に予定されています。国内大手オンライン証券の基幹システムがOCIへ移行するのは今回が初めての事例となります。

この移行プロジェクトは、マネックス証券のシステム管理部門が主導し、既存の運用コストを約40%削減する見込みです。これにより、取引処理の急増や市場の変動による突発的な負荷にも柔軟に対応できる体制が整います。

マネックス証券は1999年に設立以来、インターネットを駆使した革新的な金融サービスを提供しており、現在では280万口座、10兆円の預かり資産を記録しています。同社はNTTドコモとの提携を通じて、dポイントやdアカウントとの連携による新しい投資サービスを展開するなど、金融と通信の統合による資産形成プラットフォームの構築を進めています。これに伴い、相場ニュースなどでの処理負荷が高まる中でも安定した運用が求められています。

移行前は、本番用・ステージング用・災害対策用のそれぞれにオンプレミスの「Oracle Exadata」が運用されていました。しかし新たに採用された「Oracle Exadata Database Service」は、コスト効率性を高めつつ、高い可用性を提供し、ピーク時と平常時に応じたスケーリングが可能です。この移行計画の遂行にあたり、入念なパフォーマンステスト(PoC)が行われ、オンプレミス環境と同等のパフォーマンスが確認されています。

導入後の利点としては、OCIへの一部処理のオフロードによって、オンプレミスの負荷が軽減され、リソースが確保されています。また、ハイブリッド構成により、OCIとオンプレミスの「Oracle Exadata」と高性能に接続できる環境が整い、レイテンシーの影響を意識せずに運用ができるようになっています。さらに、事業の持続可能性を向上させるために「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」の導入も検討されています。

マネックス証券株式会社のシステム管理部長、中村拓也氏は次のように述べています。「私たちはビジネスの成長と取引量の増加に対応しながら、コンプライアンスを守るために、より堅牢で拡張可能なプラットフォームが必要でした。『Oracle Exadata Database Service』への移行により、システム性能の向上が実現しました。OCIのセキュリティ機能に支えられ、高い基準のセキュリティを維持しながら基幹システムの近代化を進められています。」

また、今回のOCIへの移行を機に、「Oracle Autonomous AI Database」の利用やデータ分析分野での新しい活用法も検討しています。

日本オラクルについては、企業のデータを活用することで新たな理解と価値を提供することをミッションとしており、さまざまなクラウドサービスを展開しています。オラクルの提供する自律型インフラストラクチャが、今後のマネックス証券にどのような進化をもたらすのか、引き続き注目が集まります。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

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