新刊紹介:『プーチンの戦争を憂う犬と狐の物語』
2024年10月15日に発売される新刊『プーチンの戦争を憂う犬と狐の物語』は、今の時代における平和への願いを込めた絵本です。著者の小野こうへい氏は、東京大空襲の焼け跡世代であり、災害や戦争、疫病といったテーマを作品に盛り込むことで、現代の不条理を描き出してきました。
この絵本には、プーチン大統領の犬として知られる秋田犬の「ゆめ」と、暴政に抗う九尾の狐が登場します。彼らの物語は、単なるフィクションではなく、ウクライナとロシアの緊張関係を背景に描かれたものです。物語はウクライナ語と英語の対訳付きで展開され、お子様から大人まで楽しめる内容となっています。
物語の内容
本書では、秋田犬のゆめがどのような運命を辿ったのか、九尾の狐が殺生石の封印を解き、どこへ向かうのかが描かれています。ゆめはプーチン大統領に贈られた犬として知られ、その運命は多くの人々の関心を集めている存在です。また、九尾の狐は、ロシアの暴政を象徴する存在として描かれ、ユーモアと皮肉を織り交ぜながら、どこかしら希望を感じさせる物語です。
小野氏はこの物語を通じて、事実と伝説をミックスさせ、読者に考える機会を与えようとしています。著者自身が感じる痛みや憂いを、ユーモアの形で表現しているという点がこの絵本の魅力でもあります。
著者、小野こうへい氏について
小野こうへい氏は、災害や戦争、疫病といったテーマを持ち味に作品を制作している作家・アーティストです。彼の前著『キジムナーの追憶』は、2021年に出版され、国立国会図書館や福岡市立図書館、沖縄県の公立小学校100校で所蔵されるなど、多くの読者に支持されています。
小野氏の作品には、人々が直面する現実の問題を忘れないようにするためのメッセージが込められており、本書もその伝統を引き継いでいます。
書誌情報
- - タイトル: プーチンの戦争を憂う犬と狐の物語
- - 著者: 小野こうへい
- - 出版社: パレード
- - 発売日: 2024年10月15日
- - ISBN: 978-4-434-34440-4
- - 仕様: A5横判/上製/40ページ
- - 価格: 1,100円(税込)
- - 購入リンク: Paradebooks / Amazon
まとめ
この絵本は、ただの物語ではなく、現代の社会が抱える問題を表現した作品であり、そのメッセージ性は多くの読者に響くことでしょう。小野こうへい氏が描いた『プーチンの戦争を憂う犬と狐の物語』は、平和を願う全ての人々に必読の一冊と言えます。