旭テクノロジーによる新たな警備システムの実現
株式会社旭テクノロジー(本社:兵庫県姫路市、代表取締役:幸長 保之)は、茨城県庁のDX推進事業の一環として、同県内の大規模太陽光発電施設でドローンを用いた無人警備システムの実証実験を行い、その成果を発表しました。この実証実験は、約2か月間にわたり自動巡回運用を実施し、様々な結果を得ることができました。
背景と目的
近年、銅価格が高騰した影響で、全国的に金属ケーブルの盗難が急増しているという厳しい現実があります。2020年には金属の盗難事件が5478件認知されたのに対し、2024年には20701件に跳ね上がると予想されています(警察庁『令和7年警察白書』)。この中で、太陽光発電施設を狙った金属ケーブルの盗難が全体の約38.7%を占めており、特に茨城県はその発生件数が全国最多で、経済的な損失につながることが多々ありました。こうした状況を受けて、旭テクノロジーは自動飛行ドローンと遠隔監視技術を組み合わせた新たな防犯手法を模索し、実証実験を実施することに至りました。
実証実験の概要
本実証実験では、太陽光発電施設をフィールドに選定し、自動離着陸および充電が可能なドローンポート「DJI Dock 3」と「DJI Matrice 4T(D)」ドローン、さらに通信にはStarlinkを使用しました。また、クラウドベースの管理プラットフォーム「DJI FlightHub 2」を用いて、フライト計画の作成から実行、リアルタイム映像配信、AIによる映像解析を一元管理しました。
検証の成果
1.
自動航行の安定性
自動巡回は昼夜を問わず行われ、常に安定した飛行が確認されました。悪天候時にも自動でフライト判断を行う機能が作動することも確認されました。
2.
侵入検知能力
AI映像解析による人物や車両の自動検知が成功し、ドローンは侵入者を検知した際に自動でズームして撮影する機能を備えていました。昼間には高い解像度でナンバープレートや顔を識別することができ、夜間でも赤外線カメラを利用して検知が可能です。
3.
犯罪抑止の効果
実証期間中、対象施設での盗難事件は発生しておらず、物理的および心理的な抑止効果が期待できることが確認されました。異常を察知した際、ドローンが即座に離陸する能力も実証され、法的にも運用が認められていることが確認されました。
今後の展望
本実証実験に基づき、旭テクノロジーは既存の防犯カメラやセンサーと連携した自動緊急発進システムの構築を進め、複数の施設を一元管理するモデルの確立を目指します。これにより、全国の太陽光発電施設や類似の課題を抱える重要インフラへの無人警備システムの普及を目指していきます。無人警備システムを用いた新たな防犯対策は、社会インフラにおいて安全・安心を確保するための重要なソリューションとなることでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社旭テクノロジー
- - 所在地:〒671-2224 兵庫県姫路市青山西4丁目4-1
- - 設立:1984年9月18日
- - 事業内容:発電所やプラントのメンテナンス、太陽光発電設備のEPC・O&M、蓄電設備運用、ドローンを活用したサービス開発など
- - HP:旭テクノロジー公式サイト