コミュニティ図書館・リソースセンターが設立される
2025年8月29日、ネパールのコシ州モラン郡に「コミュニティ図書館・リソースセンター」が開館しました。この図書館は、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の支援を受け、地域住民の教育や就労支援を目的に設立されました。式典には多くの関係者が集まり、地域住民の未来にとって重要な施設であることが確認されました。
新たな知識の拠点
コミュニティ図書館・リソースセンターは、教育やスキル開発を目的とした様々なプログラムを提供します。識字技術やコミュニケーション能力、問題解決スキルに加え、職業技能を学ぶことができるカリキュラムが用意されています。これにより、地域の若者や女性の自立を後押しし、貧困削減への寄与を目指しています。
シャンティ国際ボランティア会の活動により設置されたこの図書館は、地域社会の情報源としての役割を果たし、さらにコミュニティの文化的交流の場ともなります。利用者は図書の閲覧や貸し出しを通じて、読書の楽しみを味わいながら学習を進めることができます。
関係者からの祝辞
開館式では、駐ネパール日本国特命全権大使の前田徹氏や、コシ州主席大臣のヒクマット・カルキ氏からお祝いの言葉が寄せられました。前田大使は「この図書館・リソースセンターが日本とネパールの人々の絆を深める一助となることを願っています」と述べました。この式典には地元の教育機関関係者やボランティア、地域住民など多くの参加者があり、祝福の言葉が交わされました。
地域の期待と協力
このプロジェクトは、地元の若者たちの強い声と、自らの魅力的な地域を育てたいという思いから生まれたものです。また、シャンティ・バガワティ中等学校が敷地の提供を行い、地域全体での協力が実現しました。今後、ユース・ボランティアがこのセンターを活用し、地域の発展に貢献する活動を続けることが期待されています。
さらなる取り組みへ
新たに設立されたコミュニティ図書館・リソースセンターは、地域の教育及び文化の中心地として、地域住民のニーズに応える機会を提供します。図書館内には、多目的に利用できる研修室やIT室、子供向けのスペースが整備されており、識字プログラムだけでなく、エンパワメントに繋がる研修も行われる予定です。
地域の若者や女性が夢の実現に向けて力を発揮できるよう、シャンティ国際ボランティア会は引き続き支援を行い、コミュニティの発展を目指していきます。この新たな設備が、地域に新しい風を吹き込むことを期待しています。