熱帯夜とエアコン使用
2024-07-05 13:53:27

熱帯夜に要注意!睡眠中の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査結果

熱帯夜の睡眠は危険? ダイキンが熱中症対策に関する意識調査を実施



猛暑日や熱帯夜が増加する中、睡眠中の熱中症リスクが高まっていることを受け、ダイキン工業株式会社は、全国の20代から60代の男女530人を対象に「熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査」を実施しました。

調査の結果、熱帯夜の睡眠時や起床時に体の不調を感じたことがある人が全体の約7割(69.2%)にのぼり、熱中症の初期症状の可能性が示唆されました。具体的な症状としては、「倦怠感」(45.7%)、「異常な発汗」(18.3%)、「体温の上昇」(16.8%)、「頭痛」(15.5%)、「立ち眩み」(9.2%)などが挙げられました。

一方で、熱帯夜に熱中症対策を積極的に行っている人は少なく、約3人に1人(33.7%)が「対策をしていない」と回答しました。その理由として、「危険を感じたことがないから」(43.0%)、「睡眠時の熱中症対策が具体的にわからないから」(26.8%)、「夜間や睡眠中に熱中症になるリスクがあることを知らなかったから」(16.8%)などが挙げられました。

熱帯夜の睡眠環境は快適? 暑さで眠れない人が多数



調査では、熱帯夜の睡眠時の悩みについてもお伺いしました。その結果、約4人に3人(76.2%)が何らかの悩みを持っていることが判明しました。最も多かった悩みは「暑くて目が覚める」(45.5%)で、次いで「なかなか寝付けない」(33.0%)という結果でした。多くの人にとって、暑さは睡眠の妨げになっていることが明らかになりました。

エアコンは熱中症対策の必需品? 約8割の人が使用



熱帯夜の睡眠時にエアコンを使用している人は全体の約8割(81.6%)という結果になりました。熱中症対策への意識の有無に関わらず、多くの人がエアコンを使って暑さをしのいでいるようです。

エアコンの使い方については、「朝までつけっぱなし」(46.1%)と「タイマー設定をして、寝ている途中で切れるようにしている」(43.5%)がほぼ同数でした。今回の調査では、両者に節電意識や睡眠時の困りごとに対する大きな差は見られませんでした。

熱中症対策とエアコンの関係性



熱中症対策への意識の違いによるエアコンの使い方についても調査した結果、熱中症対策に取り組んでいる人ほど熱帯夜にエアコンを使用する傾向がありました。特に、熱中症対策を「よくしている」と回答した人は、朝まで「つけっぱなし」にしている割合が高いという結果になりました。

夏の睡眠時、エアコンをつけていないと室内の温度や湿度が徐々に上昇し、熱中症のリスクが高まります。熱中症のリスク評価には「暑さ指数(WBGT)」が使われますが、エアコンを朝まで「つけっぱなし」にすることで、一般的に熱中症の危険性が少ないといわれる程度のWBGTに抑えることが可能です。

熱帯夜でも快適な睡眠を! 専門医からのアドバイス



帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長の三宅康史先生は、熱帯夜の睡眠中の体の不調について、「軽い熱中症の可能性」も疑う必要があると指摘しています。睡眠中は体温調節が難しく、脱水症状が進むと熱中症のリスクが高まります。そのため、寝室環境を快適に保ち、寝る前に十分な水分補給を行うことが重要です。

また、三宅先生は「睡眠の質」を意識することで、翌日の熱中症リスクを抑えられる可能性があると話します。熱帯夜の暑さで睡眠が妨げられると、体への負担が大きくなり、疲労や熱中症のリスクが高まる可能性があります。快適な睡眠環境を作り、質の高い睡眠を確保することで、健康的な生活を送ることができます。

熱帯夜に役立つ上手なエアコンの使い方



ダイキンは、快適な睡眠環境づくりのために、エアコンの適切な使い方について以下のヒントを提案しています。

1. 温度だけでなく湿度も重要

湿度が20%変わると体感温度は約4℃変化します。ダイキンの試験室で行われたサーモグラフィによる可視化検証試験では、温度28℃、湿度85%の環境で皮膚温度の上昇を確認した後、温度は変えずに湿度を60%にすると、被験者12名のうち10名の手部や顔部の皮膚温度が顕著に低下するという結果が出ました。

室温が高く湿度も気になる場合は、エアコンを使って温度と湿度をコントロールすることが大切です。

2. 夏場の睡眠時はエアコンを「つけっぱなし運転」がおすすめ

ダイキンは、一般家庭で「つけっぱなし運転」と「切タイマー運転」による室内のWBGTの変化を計測しました。「つけっぱなし運転」ではWBGTに大きな上昇は見られなかったのに対して、「切タイマー運転」の場合はエアコン停止後にWBGTが徐々に高まる結果となりました。

就寝中にエアコンがオフになると、明け方にはWBGTが熱中症への警戒が必要な値まで達する可能性があります。気温や湿度の高い日は適度な温度設定で、朝まで「つけっぱなし」にした方が快適な睡眠につながるといえそうです。

熱中症対策と快適な睡眠は密接に関係しています。適切な対策とエアコンの使用によって、安全で快適な夏を過ごしましょう。


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