クシナダ-Ⅰ初画像
2025-09-01 18:39:13

新しい地球観測衛星「クシナダ-Ⅰ」初画像を公開

新しい地球観測衛星「クシナダ-Ⅰ」のファーストライト公開



2025年9月1日(月)、株式会社QPS研究所が開発した小型SAR衛星・QPS-SAR12号機「クシナダ-Ⅰ」による初画像が公開されました。この衛星は高精細モードでの観測を可能にし、これまでの技術を駆使した成果が注目されています。

衛星の概要と打上げ経過



「クシナダ-Ⅰ」は日本時間の2025年8月5日、米国ロケット・ラボ社のロケットElectronによって打ち上げられました。このミッションでは、北部九州を中心とした全国の25社以上のパートナーと共に開発し、成功裏に衛星分離を果たしました。そして初交信も順調に行われ、その後、収納型アンテナを展開しました。これを経て、ファーストライト画像がこの度公開に至りました。

期待される観測能力



「クシナダ-Ⅰ」は、分解能1.8mの通常モードに加え、分解能46cmの高精細モードでの観測が可能です。8月29日から高精細モードでの観測を開始し、この日の観測データを基に初画像を発表しました。これに対して、代表取締役社長の大西俊輔氏は、「何機目になってもファーストライトを見る瞬間はワクワクする」と嬉しさを表明しました。

具体的な観測データの詳細



発表されたファーストライト画像には、新潟県、新潟市の越後平野エリア、静岡県牧之原市エリア、そして米国ニューヨーク州のマンハッタンエリアのデータが含まれています。

  • - 新潟県 新潟市:ここでは、信濃川によって育まれた美しい田園風景を映し出しています。田畑は一面に広がり、日本有数の米どころとして知られるこの地域の農業の状況を確認することができます。
  • - 静岡県 牧之原市:日本の代表的な茶の産地として名高いこの地域の茶畑が capturedされ、高精細な画像により茶畑だけでなく自動車工場やソーラーパネルの様子までも捉えています。
  • - ニューヨーク州 マンハッタン:セントラルパークを中心に、ビル群とハドソン川沿いのクルーズターミナルが一望でき、都市の図景を明確に映し出しています。特にエド・コッチ・クイーンズボロ橋の存在感は特筆すべきものです。

QPS研究所の未来への展望



QPS研究所は、QPS-SAR衛星コンステレーションを構築することを目指しています。大西社長は、衛星の数を増やし、社会課題の解決に寄与できるよう引き続き努力する旨を強調しました。これからも新たな技術革新に挑戦し続け、地球観測の精度向上に貢献することでしょう。

日本の宇宙産業の発展を感じさせる「クシナダ-Ⅰ」の動きに、今後も注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社QPS研究所
住所
福岡県福岡市中央区天神1-15-35レンゴー福岡天神ビル6階
電話番号

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