TOPPANが目指す新しい家具と技術の融合とは？

未来の家具の姿とTOPPANの挑戦

2025年11月、東京ビッグサイトで開催される「アジア・ファニシング・フェア」に出展するTOPPAN。彼らが展示するのは、透過加飾フィルム「ダブルビュー®フィルム」です。このフィルムは、光を透過しつつタッチ操作を可能にするという革新的な特性を持っています。従来の家具にどのように組み込まれるのか、その新たな可能性に目を向けてみましょう。

ダブルビュー®フィルムの特性

「ダブルビュー®フィルム」は、インテリアデザインの可能性を広げるものです。例えば、このフィルムをテーブルに組み込むことで、飲食店での注文のためのタブレットが不要になります。また、間接照明に代わる光源を作り出すことも可能です。

こうした活用により、住まい、店舗、オフィスといった様々な空間で、既存の電子デバイスとインテリアが美しく調和します。これまでTOPPANは主にオフィスビルやホテルの内装などの用途に用いられてきましたが、今後は家具や家電分野にもその技術を応用しようとしています。

家具向け展示会「アジア・ファニシング・フェア」

「アジア・ファニシング・フェア」は、国際的な家具インテリアの総合見本市として、毎年開催されています。今年も多くの来場者が予想され、TOPPANブース（S3-C17）で新しい生活様式を体感できる機会となるでしょう。開催は11月19日から21日までの3日間で、最新の家具やインテリアデザインが一同に会する場所です。

TOPPANの今後の展望

TOPPANは、2027年までに20億円の売上を目指すとのことです。建築用途だけでなく、家具、家電、モビリティなど多様な業界における受注を見込んでいるこのフィルムは、生活空間の新たなデザインコンセプトを提案するものです。

受賞歴と評価

透過加飾フィルム「ダブルビュー®フィルム」は、実績も注目されています。2025年度の「Display Industry Award」を受賞したほか、公益財団法人日本デザイン振興会からも「グッドデザイン賞」を受賞するなど、業界内外でその優れたデザイン性が評価されています。このフィルムは、ただの技術革新だけでなく、より良い生活環境を作る手段として大きな役割を果たすでしょう。