アルテリア・ネットワークス、遠隔監視の新たな一歩を踏み出す
2024年、アルテリア・ネットワークス株式会社は東京エレクトロン デバイス長崎株式会社の「RMSシリーズ」を導入し、設備の遠隔監視・制御システムを本格運用開始します。これにより、通信局舎の運用効率を大幅に向上させることが期待されています。
導入背景
アルテリア・ネットワークスは1997年に設立以降、多くの企業との合併を経て、独自の光ファイバー網を活用したネットワークサービスを展開してきました。しかし、合併によって各通信局では異なる監視システムが運用されており、運用効率の低下やコストの増加の課題が浮上しました。
この状況を踏まえ、アルテリアは監視装置の刷新を決定しました。新たに導入する「RMSシリーズ」は、各設備から得られるアナログ信号をSNMPに変換し、IPネットワークで統合することを目指しています。また、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」との連携も重要です。
導入されたシステムの特徴
「RMS-DIO9632-PI」という監視ユニットと「RMS-AI08」と呼ばれるアナログ入力モジュールが導入されました。このユニットは多くの接点数を持ち、導入コストを抑える一方、各設備からのデータを効率的に管理できる点が評価されています。これにより、アルテリアは各通信局の状況を一元的に把握し、迅速な対応が可能になります。
提供システムとその効果
RMSシリーズを用いることで、以下の効果が期待されます:
- - 運用効率化:警報接点や温度データなどの情報を一元管理し、無人の通信局舎を遠隔監視可能に。
- - データ可視化:蓄積した電力や温度データをダッシュボードで可視化し、現場に赴かずとも正確な情報取得ができるように。
- - 高度なデータ活用:RMSシリーズとZabbixの連携により、常時監視が可能になり、データの高度な分析が推進されます。
今後の展望
東京エレクトロン デバイス長崎は、運用ニーズに応じた製品開発と導入支援を通じて、今後も通信局舎における設備監視・制御システムの運用効率化に力を入れていく方針です。また、2025年には島根県で行われる「JANOG56 Meeting」にも出展予定です。
結論
アルテリア・ネットワークスの通信局舎にRMSシリーズを導入することで、設備の効率的な遠隔監視が実現し、より快適かつ安全な通信環境の構築が期待されます。
本製品に関するお問合せは、東京エレクトロン デバイス長崎の情報機器営業部まで(詳細は公式サイト参照)。