新潮文庫から宮島未奈のデビュー作が文庫化!
最近、話題を集めている宮島未奈のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が、新潮文庫として6月25日に発売されました。この作品はシリーズ累計で100万部を突破し、本屋大賞も受賞しています。特に注目を集めたのは、作品が「女による女のためのR-18文学賞」で三冠を獲得した点です。このことから、いかに多くの読者に支持され、愛されてきたかが伺えます。
物語は滋賀県で育った中学二年生、成瀬あかりを中心に展開します。彼女はかつて「天才シャボン玉少女」として一世を風靡していましたが、今は閉店を控えた西武大津に通い詰め、地元のローカル番組に出演することで新たな道を切り開こうとしています。
成瀬あかりの魅力
成瀬あかりは、自らの青春を全力で楽しむ姿勢が特徴です。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と幼馴染に語る彼女は、常に新しい挑戦に果敢に挑む姿勢が印象的です。お笑いコンビ「ゼゼカラ」としてM-1に挑戦したり、自身の入学式では坊主頭で現れるなど、自由な発想で周囲を驚かせます。
また、かるた班に所属していた彼女は、独特のパフォーマンスで注目を集め、多くの人々が彼女に魅了されています。地元の夏祭りではMCを務めるなど、成瀬は自分自身を表現することに対して非常に積極的で、多くの人に影響を与えています。彼女の姿からは、青春の真髄が感じられます。
各界からの絶賛
この作品は、さまざまな著名人からも高い評価を得ています。作家の三浦しをんさんは、「青春は琵琶湖の形をしている」と称賛し、作中の情景を絶賛しました。また、辻村深月さんは「いとおしい青春小説」とその深みを評価、友近さんは「迷うことなく推せる小説」とその面白さに感情移入したと語っています。
さらに西川貴教さんは、「滋賀がこんなにも良い形で表現されているのはすばらしい」と喜びを表現し、ミルクボーイさんもその人気の高さをしっかりとつかんで支持の声を上げています。
宮島未奈のプロフィール
宮島未奈さんは1983年に静岡県富士市で生まれ、その後滋賀県大津市に住んでいます。京都大学文学部を卒業し、2021年には「ありがとう西武大津店」で多くの文学賞を受賞。2023年にはデビュー作となる『成瀬は天下を取りにいく』で、静岡書店大賞蔵書賞や、本屋大賞など多くの受賞歴を持つ作家として知られるようになりました。
彼女の他の著書には『成瀬は信じた道をいく』『婚活マエストロ』などがあり、様々なテーマで多くの読者を魅了しています。
書籍情報
- - タイトル: 成瀬は天下を取りにいく
- - 著者名: 宮島未奈
- - 発売日: 2025年6月25日
- - 造本: 文庫
- - 定価: 693円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-106141-2
- - URL: 新潮社公式ページ
青春の素晴らしさを描いたこの作品をぜひ手に取って、成瀬あかりの魅力を感じてみてください。