三島由紀夫の世界を体感！市民創作朗読劇が上演されます

2021年6月6日、埼玉県戸田市の文化会館にて、三島由紀夫の傑作戯曲集『近代能楽集』から2作品を基にした演劇と、明智光秀を描いたオリジナル朗読劇『桔梗の夢』が上演されます。この公演は、市民によって構成された劇団ONEの第8回公演で、感染症対策を徹底しながらの約2年ぶりの新作公演となります。

『近代能楽集』からは、『葵上』と『弱法師』という2つの短編作品が取り上げられます。『葵上』は、平安時代の貴族の閉ざされた愛を描いた物語で、視覚と感情の奥深さを探求します。一方、『弱法師』は、見えないものに生きる弱者の美しさをテーマにした深い作品です。これらの作品は、三島由紀夫ならではの緻密な言葉遣いと、日本の伝統芸能である能楽の新たな表現に挑戦しています。

さらに、大河ドラマで注目を集めた明智光秀を題材にした創作朗読劇『桔梗の夢』も公演に加わります。光秀の人生や内面を掘り下げることで、彼の苦悩や葛藤を新たな視点から描き出し、観客を引き込みます。朗読劇としての特性を生かし、視覚面ではなく、音だけで情景や感情を伝える工夫が施されています。

会場は戸田市文化会館の大ホールで、開場は14:30、開演は15:00です。感染予防のための対策が行われる中、演者と観客の距離感を大切にしながら、特別なひとときを提供します。今回の公演は、地域の文化を支援し、創作の場を増やす大切な機会といえるでしょう。

公演情報の詳細については、チラシをご覧ください。公演を通じて、三島由紀夫の作品の魅力や伝統的な日本の文化に触れることができるこの機会をお見逃しなく。皆様のご来場を心よりお待ちしております。