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STマイクロ、省電力・高精度MEMS加速度センサ「LIS352AX」を発表

STマイクロエレクトロニクス（ST）は、携帯型機器向けに新たな3軸加速度センサ「LIS352AX」を発表しました。このMEMS（Micro Electro-Mechanical System）センサは、小型サイズと高性能を両立し、バッテリー駆動のデバイスに最適なソリューションを提供します。

アナログアブソリュート出力による高安定性

LIS352AXは、アナログアブソリュート出力方式を採用することで、電源電圧変動の影響を受けにくい設計となっています。これにより、携帯電話やその他のポータブル機器で一般的に発生する電源電圧の変動にも安定した動作を実現します。従来必要だった外部電圧レギュレータが不要になるため、部品点数の削減、省スペース化、コスト削減に貢献します。

優れた温度安定性と高精度

LIS352AXは、広い温度範囲にわたって高い精度と安定性を維持します。温度変化によるオフセットドリフトは±0.3mG/℃と非常に小さく、追加の温度補償が不要なため、設計を簡素化できます。また、±2.0Gのフルスケール範囲で高精度な出力を実現し、ノイズレベルも低く抑えられています。

堅牢な設計と省電力性

3 x 5 x 1mmの小型パッケージに実装されたLIS352AXは、高い耐振動性と最大1万Gの耐衝撃性を備えています。また、消費電力を最小限に抑えているため、バッテリー駆動の機器にも最適です。さらに、内蔵のセルフテスト機能により、製造後のセンサ機能の検証も容易に行えます。

幅広い用途への適用

STのMEMS加速度センサは、様々な用途で活用されています。LIS352AXも、スマートフォン、ゲーム機、ポータブルメディアプレーヤーなどのモーション検知、HDDの落下検知、振動モニタリングなど、幅広いアプリケーションに適しています。

量産開始と価格

LIS352AXは現在サンプル出荷中で、2009年6月には量産開始を予定しています。大量購入時の単価は約1.3ドルです。

STマイクロエレクトロニクスのMEMS技術

STマイクロエレクトロニクスは、MEMS技術におけるリーディングカンパニーであり、高い技術力と豊富な製品ポートフォリオを提供しています。LIS352AXは、その技術力の高さを示す最新の成果と言えるでしょう。同社のMEMS製品に関する詳細は、ウェブサイトで確認できます。

まとめ

STマイクロエレクトロニクスが発表したLIS352AXは、小型、高性能、省電力、高精度を兼ね備えたMEMS加速度センサです。その優れた特性により、様々な携帯型機器におけるモーション検知アプリケーションに貢献し、今後の市場において大きな役割を果たすと期待されます。

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