新たな時代のマーケティングを見据えた一冊
2026年4月17日、一般社団法人日本エビデンスベーストマーケティング研究機構(EBMI)が編纂した『ザ・マーケティング・イシュー 10年後も必要とされる日本企業の課題と解決策』が全国の書店およびオンラインストアで発売される。本書は、日本マーケティング学会の元会長であり、ブランディングの専門家である中央大学名誉教授・東京大学講師の田中洋氏が編著を手掛け、多くのマーケティングエキスパートが執筆に参加している。
本書では、11名の著者が、日本企業が直面する「重大な課題(イシュー)」を明らかにし、それに対する解決策を提案している。特に、デジタル化や生成AI(人工知能)の進展に運営される顧客ニーズの変化を考慮した内容となっており、将来を見越した企業の在り方を示唆している。
充実の目次構成
全体は4部に分かれ、各章には次のようなトピックが取り上げられている。
【第I部】日本企業のトータル課題
- - なぜCMOは少ないのか
- - ブランド成長のメカニズム
- - AI時代に必須なマーケティング人材について
この部では、日本企業がマーケティングの重要性をどう捉えているのか、またその志向性に焦点をあてている。特に、AI技術に対する理解とその活用方法についての議論が展開され、今後の人材養成についてのヒントが得られる。
【第II部】メディアとコミュニケーションの課題
- - マーコム手法の変革
- - メディアドリブンマーケティング
- - デジタル広告への信頼性
このパートでは、マーケティングコミュニケーションの変革が求められる現在、特にソーシャルメディアを中心とした新しい手法の重要性が強調されている。広告業界の信頼性向上策についても景気が読まれる。
【第III部】顧客分析の課題
- - 世代間のギャップ
- - 顧客が見えない理由
- - マーケティングリサーチの信頼回復
ここでは、データに基づく分析が期待される一方で、実際の顧客の姿が見えてこない悩みが明らかにされている。合理的な意思決定に向けたヒントが提供され、マーケティング担当者の思考プロセスを強化する内容になっている。
【第IV部】BtoBとグローバルの課題
- - BtoBマーケティングの成果
- - グローバル市場への提言
この部分では、国際競争力を持ち続けるための戦略や、BtoBマーケティングにおける新たなアプローチが取り上げられ、現場の実務に役立つ情報が詰まっている。
誰に読んでもらいたいか
本書は、主にCMO(最高マーケティング責任者)や実務経験が豊富なマーケター、コンサルタント及び研究者を対象としている。また、ビジネススクールの社会人大学生や、マーケティングを本格的に学びたい学生たちにも推奨される内容となっている。
EBMIとは
一般社団法人日本エビデンスベーストマーケティング研究機構(EBMI)は、根拠に基づいたマーケティングに焦点を当て、企業のマーケティング担当者やアカデミアと連携しながら、日本市場独特の成長法則を探求する専門機関である。彼らの活動は、多彩な研究を通じ、マーケティングエビデンスを実務に還元することを目指している。
この新たなマーケティングの課題を深掘り、その解決策を探る一冊は、日本のビジネスシーンにおいて重要な位置を占めることになるだろう。