新エンジンオイル「IDEMITSU IFG Plantech Racing」がSUZUKA S耐での挑戦を果たす
2023年9月28日から29日に開催されたSUZUKA スーパー耐久レースで、出光興産株式会社が開発した新しいエンジンオイル「IDEMITSU IFG Plantech Racing」が、MAZDA SPIRIT RACINGのロードスターに採用され、見事完走しました。このレースは5時間という長丁場で行われ、驚くべきことにノートラブルでの完走を果たしました。
環境への配慮も兼ね備えた性能
「IDEMITSU IFG Plantech Racing」は、80%以上が植物由来の原料から作られており、カーボンニュートラルに貢献するエンジンオイルとして注目されています。この新製品は、APIのSP認証を持つだけでなく、レース性能も備えた世界初の4輪自動車向けエンジンオイルです。エンジン性能を引き出すための独自の処方技術が込められ、環境に対する低負荷を実現しています。
過酷な環境下での耐久性
スーパー耐久シリーズは、エンジンの加速性や保護だけでなく、厳しい条件下での耐久性も求められるため、エンジンオイルにはさらなる高い性能が要求されます。「IDEMITSU IFG Plantech Racing」は、モリブデンと植物由来エステルを組み合わせた独自のテクノロジーを駆使しており、過酷なレース環境で求められる性能要件を満たしているのです。
MAZDAとの開発理念の一致
マツダでは、燃料でのカーボンニュートラル達成を目指し、さらにCO₂の回収技術を導入してカーボンネガティブを目指しています。このメッセージは、マツダが掲げる「走れば走るほど空気をきれいにする」という理念とも合致しており、MAZDA SPIRIT RACINGによる信頼性試験での高パフォーマンス評価が採用の決め手となりました。
今後の展望
「IDEMITSU IFG Plantech Racing」は、同社の潤滑油販売拠点がある13カ国で販売が予定されており、2024年11月頃に正式発売される予定です。出光興産は、1911年の創業以来、エンジンオイルの専門的な調合技術にこだわり続け、運転を愛するドライビングエンスージアストたちに受け入れられる製品を開発し続けていくという意志を表しています。
この新エンジンオイルがもたらす可能性は計り知れません。次世代のエンジンオイルとして、環境に配慮しながら高い性能を示す「IDEMITSU IFG Plantech Racing」が、今後のモータースポーツシーンにどのように貢献していくか注目です。