トラスト&セーフティ協会が日本初のGASA加盟
一般社団法人トラスト&セーフティ協会は、世界的な詐欺対策ネットワークであるGlobal Anti Scam Alliance(GASA)に、日本の団体として初めて加盟したと発表しました。この加盟により、国内のオンライン詐欺に関する貴重な情報を国際的なネットワークに提供し、また、海外の先進的な対策を日本へ持ち帰る役割を担います。
GASAに加盟する意義
GASAは、オンライン詐欺対策を目的にした非営利の国際的アライアンスで、これまでに政府や警察機関、金融業界、テクノロジー企業、消費者保護団体などが参加している100を超える団体が協力しています。今回、トラスト&セーフティ協会が加盟したことで、日本のオンライン詐欺の現状をグローバルな基準と広く共有し、最良の対策やトレンドを取り入れることが可能になります。
具体的には、日本の詐欺対策のニーズをGASAに伝えるとともに、世界各国での効果的な施策を日本の現状に適用するための窓口となります。これは、国内におけるオンライン詐欺対策を強化し、国際的な視野からのアプローチを実現する重要な一歩です。
DIGITAL POSITIVE ACTIONへの参画
さらに、トラスト&セーフティ協会は、総務省が推進する「DIGITAL POSITIVE ACTION」プロジェクトにも参加を決定しました。このプロジェクトは、官民連携を基盤にインターネットやSNSにおける利用者のICTリテラシー向上を目指しています。協会はこの取り組みを通じて、ユーザー保護に関する意識の啓発活動に力を入れていく予定です。
安全なデジタル社会を目指す
トラスト&セーフティ協会は、GASAへの加盟とDIGITAL POSITIVE ACTIONへの参画を通じて、国内外での連携を強化し、「安心・安全なデジタル社会」実現のためのハブとなることを目指しています。業界、政府、学術界を超えた協力を強め、共創型の取り組みを進めていく期待が寄せられています。
一般社団法人トラスト&セーフティ協会とは
トラスト&セーフティ協会は2025年1月に設立され、オンライン環境におけるユーザーの安全や信頼性向上を目指す団体です。特に誹謗中傷や詐欺といった脅威に対して、ユーザーを守るための様々な取り組みを行っています。彼らの目標は、健全なデジタル社会を築くための「安心・安全」の基盤を提供することです。
そのために、リスクの検知や管理、ポリシーの策定と実施を通じて、オンライン環境の信頼性と安全性向上に努めています。トラスト&セーフティという考え方は、デジタル社会の発展において欠かせない要素となっています。
社団法人は、GASAを通じて国際的な知見を手に入れ、安全なデジタル環境の確保に向けて邁進していくことでしょう。
参加企業
トラスト&セーフティ協会には、サイバーエージェント、LINE、YouTube、日本マイクロソフトなど、多くの企業が参加しており、共同で取り組みを進めています。これにより、日本国内でのオンライン安全の確保が一層強化されることが期待されています。