DELFAの紹介
2021-11-12 10:42:16
工場のにおい管理を革新するシステム「DELFA」が初披露!
工場のにおい管理を全く新しいステージへ
香りは時に心地よく、時に不快なものとなり得ます。特に工場などの現場では、においの発生管理は重要な課題です。その解決策として開発されたのが、工場排気口に特化したにおい監視管理システム「DELFA」です。2021年11月に開催された「INCHEM TOKYO 2021」で初めて公開されたこのシステムは、工場のにおい管理を根本から見直すことを目指しています。
DELFAのユニークな機能
DELFAは、以下の三つの主要な機能を持っています。まず一つ目は、工場の排気から発生する臭気濃度や臭気指数をリアルタイムで計測する機能です。この機能により、即座に問題を把握し、適切な対策を講じることが可能となります。
次に、脱臭装置を自動制御することで、事前に設定された基準に応じて悪臭を防ぐことができる点が特筆されます。これにより、手作業で行っていた管理が効率化され、さらなる省エネ化と低炭素化が期待できます。
最後に、これらの機能を統合することで、工場全体の臭気管理が一元化されている点も見逃せません。従来のように各機器ごとに管理する必要がなく、全体を包括的に把握できるため、工場運営がスムーズに行えます。
DELFA開発の背景
この画期的なシステムの開発を担ったのが、株式会社カルモアです。1991年からニオイセンサーを開発し続けてきた同社は、これまでに2,000台以上のセンサーを販売し、数多くの企業をサポートしてきました。その中で「現場で使いやすいニオイセンサー」を追求してきた結果、DELFAという新たなソリューションが誕生しました。
DELFAに至るまでには、様々な開発経緯がありました。持ち運びが容易な「POLFA」や、自動測定が可能な「LIMOS」といった製品がそれに当たります。特に、臭気拡散シミュレーション技術が取り入れられることにより、実際の排水装置やダンパーの制御が可能となりました。
様々な利用シーン
DELFAは、塗装工場や印刷工場、金属洗浄工場といった、高いVOC(揮発性有機化合物)を排出する施設に特に有用です。例えば、塗装工場では、使用する塗料が放つにおいが、生産に大きな影響を与えることがあります。DELFAを活用することで、工程におけるニオイの状態をリアルタイムで追跡し、適切な対策を講じることが可能です。
また、DELFAは脱臭装置との連携も強化されています。脱臭装置の稼働状況を適切に制御することで、より効率的な悪臭対策が実現します。このように、DELFAはただの測定機器ではなく、工場全体の環境管理を根本から統合するプラットフォームとも言えるでしょう。
展示会「INCHEM TOKYO 2021」での登場
DELFAは、2021年11月に東京ビッグサイトで開催された「INCHEM TOKYO 2021」で正式に発表されました。この展示会は、業界の最新技術や製品が集結する場であり、カルモアはブースS1-K09にてDELFAを紹介しました。多くの来場者からも高い関心を集め、今後の普及に期待が高まっています。
株式会社カルモアの理念
設立以来30年の歴史を持つ株式会社カルモアは、快適な空気環境を提供することを企業の使命としています。これまでに90,000件以上の実績を持ち、今後も日本国内のみならずアジア各国のニオイ問題への取り組みを続けていく意向を示しています。今後のカルモアの技術革新に注目したいところです。
工場の安全で快適な環境作りを支援するDELFAの活用が、業界全体に新たな風を吹き込むことに期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社カルモア
- 住所
- 東京都中央区新川2-9-5第二中村ビル
- 電話番号
-
03-5540-5851