オザワ科学株式会社でのeセールスマネージャー導入の背景
企業情報
オザワ科学株式会社は名古屋市に本社を構える、科学機器を扱う総合商社です。科学、試験、計測機器をはじめとしたさまざまな商品を、ものづくりに関わる企業に提供しています。専門の技術サポートがあることも同社の強みで、ユーザーへの最適な製品提案から納品後のメンテナンス、さらには自社オリジナル製品の開発まで幅広く対応しています。
導入の背景と目的
同社は昔ながらの方法で案件情報を管理しており、個人の手帳やExcelを用いて業務を行っていました。この方式では営業活動が属人化し、組織全体の営業プロセスを見える化できないという課題がありました。そこで、受注までのプロセスの可視化を通じた営業の組織化を目指し、2021年にeセールスマネージャーの導入を決定しました。
eセールスマネージャーの特長
導入時にオザワ科学が重視したポイントは次の通りです。
- - カスタマイズ性: 自社の言語や営業プロセスに合わせた画面カスタマイズが容易で、多様なユーザーのニーズに応じることができる。
- - 統合管理: 顧客情報や商談記録、営業活動を一つのプラットフォームで管理できる国産のCRM/SFAとして親しみやすい。
- - アフターサポートの強化: 顧客への納品後、案件を「既納品管理」に移行し、メンテナンス履歴もトラッキング可能。
- - 伴走型のサポート: 専任のコンサルタントが導入から立ち上げまでのサポートを行い、ユーザーが使いこなすまでサポート体制が充実している。
導入後の成果
営業活動の見える化
オザワ科学の営業メンバーがeセールスマネージャーを活用し始めると、最初はシステムへの入力に対する抵抗があったものの、次第にその有用性に気づきました。例えば、営業活動の可視化により、他の顧客の課題解決事例を自分の提案に生かせるようになったと、営業部の山之内主任は語ります。結果として、提案の幅が広がり、より効果的なコミュニケーションを実現しました。
データドリブンでの意思決定
技術本部の大脇課長は、eセールスマネージャー導入によって案件情報の集約が容易になり、月ごとの予算進捗を把握できるようになったと述べています。今後はBIツールを利用して、情報をさらに整理し、業務分析に生かすことを計画しています。
まとめ
オザワ科学株式会社のeセールスマネージャー導入は、単なる業務管理の改善にとどまらず、営業プロセス全体の見える化とデータドリブンなアプローチの強化に成功しました。この取り組みにより、営業部門全体の生産性向上が見込まれています。今後も企業競争力の強化と、より良い顧客サービスの提供を目指して進化を続けるでしょう。