健康寿命を延ばす新しい試み、ポジティブエイジハウス
再春館製薬所は、健康寿命を延ばすための新しい住宅「ポジティブエイジハウス」を熊本県合志市で販売開始すると発表しました。この家は、インターネットやVR技術を駆使した現代的な住宅でありながら、漢方の理念に基づいてデザインされています。
再春館製薬所の背景
再春館製薬所は1932年に創業し、漢方をテーマにした製品を中心に展開してきました。創業から100年を迎えるにあたり、「ポジティブエイジカンパニー宣言」を発表し、健康寿命をサポートする新しい挑戦を展開する意義を明確にしました。人間は自然の一部であり、自己回復力を育むことが大切です。その考え方が、住宅開発につながったのです。
ポジティブエイジハウスの特徴
この新しい住宅は、健康寿命延伸をテーマにした様々な工夫が施されています。以下にその主な特徴を紹介します。
1. 生体リズムに配慮した設計
住まいでは、照明の色温度や明るさを調整する「サーカディアン照明」を導入しています。これは、自然の周期に合わせて心地よい空間を作り出し、住人の心身の調和を高めます。また、「パッシブデザイン」によって、自然の風景や季節の変わり目を感じられる環境が整えられています。
2. 適度な運動を促す工夫
フローリングには「なぐり床」を採用し、足裏を心地よく刺激して整えます。また、段差がある生活動線は日常的な運動を促進させ、健康な生活へと導きます。自然とのつながりを意識した空間設計が、心身のバランスをもたらします。
3. 環境への配慮
ポジティブエイジハウスでは、九州産の建材やリサイクル素材を使用し、持続可能な暮らしを提案しています。住人の健康を守りつつ、次世代のための環境保全にも配慮した設計がなされています。
今後の展望
再春館製薬所は現在、九州をはじめ全国への展開を視野に入れています。海外からの移住者や多様なニーズにも応える体制を整えており、地域経済の活性化や熊本ブランドの価値向上に貢献することを目指しています。
結論
ポジティブエイジハウスは、ただの住居ではなく、住むことで自己回復力が育まれる場所です。住環境が健康に与える影響に注目し、心身を整える新しいライフスタイルを提案します。再春館製薬所の新たな挑戦は、今後も注目が集まることでしょう。