Sansanの開発拠点
2024-09-26 14:31:03

フィリピン・セブにおけるSansanの開発拠点とFindy Team+の導入

フィリピン・セブにおけるSansanの開発拠点とFindy Team+の導入



Sansan株式会社がフィリピンのセブ島に新たに設立したグローバル開発センター(SGDC)で、エンジニア組織支援SaaS「Findy Team+」の導入が発表されました。この取り組みは、開発チームの生産性や開発者体験を向上させることを目的としており、特にインボイス管理サービス「Bill One」の開発チームでの活用が期待されています。

背景と目的


日本では、高まるIT需要とともにエンジニア不足が深刻な問題となっています。経済産業省によると、2025年にはレガシーシステムの影響で12兆円の経済損失が予測されており、これを「2025年の崖」と呼んでいます。また、2030年までに79万人ものITエンジニアが不足するとされています。このような状況下で、日本企業は海外に開発拠点を設ける動きが進んでいます。

Sansan社もこの流れに乗り、2023年にセブ島にSGDCを設立。そこで、国内外の開発組織のパフォーマンスを統一し、高品質なサービスをスピーディーに顧客に提供することを目指しています。特に「Bill One」は、企業の経理プロセスを改善し、月次決算を迅速化させるインボイス管理サービスであり、SGDCでその開発が進められています。

Findy Team+の導入


「Findy Team+」は、ファインディ株式会社が開発したエンジニアリング支援のためのSaaSです。このツールを使用することで、開発プロセスの透明性を高め、ボトルネックを特定し、パフォーマンスを向上させることができます。「Bill One」の国内開発チームでは、すでに約1年間導入されており、その効果が確認されているため、セブ拠点でも同様に導入することが決定しました。

実際の導入にあたっては、週ごとのプロジェクト進捗をポイント制で評価し、生産量を測定します。現在、SGDCは「Bill One」の全体生産量の約30%を占めており、これを2年以内に60%まで引き上げることを目指しています。これは国内外の組織が一体となり開発を進める重要なステップです。

Sansanのビジョンと今後の展望


Sansanの技術本部 海外開発拠点支援室の國井和道氏は、「セブ拠点の設立により、グローバルな開発体制を強化し、より迅速に高品質なサービスを提供することを目指しています。特にエンジニア不足が進む日本国内において、セブ拠点はますます重要な役割を果たすと考えています」とコメントしています。今後、SGDCでの人材育成や組織強化を進め、イノベーティブなソリューションを開発していく方針です。

まとめ


Sansan株式会社がフィリピン・セブに設立した開発拠点SGDCでの「Findy Team+」導入は、国際的な開発組織間での生産性向上を図る画期的な試みです。5月に設立されたSGDCでは、今後1年以内に現状の62名のエンジニアを100名に増員する予定で、今まで以上に高いパフォーマンスを追求していきます。これにより、国内外での開発生産性と開発者体験が大きく改善されることが期待されています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
ファインディ株式会社
住所
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 5階
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: Sansan Findy Team+ SGDC

Wiki3: Sansan Findy Team+ SGDC

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。